今週の月曜日、４月１０日に　生まれて初めての手術を受けました｡

鼻の頭・・と言うか、鼻筋の少し左側、メガネのパッドが当る場所より少し下がったあたりに何か出来ているな､と気がついたのが２月の終わり頃｡

「ニキビの親戚か」と、大して気にもせず、中の脂肪を出して潰してしまおう､と 爪の先でいじくってみたが、てっぺんに穴があいて血がにじんできただけでうまく行かず｡

「ホクロが出来かけているんかも知れん」と､あまり触らないようにしていたら、今度はだんだんと膨らんできて、直径３〜４mmのドーム状態に｡

まさか、「有珠山の噴火口が自分の鼻の頭に出てきたか」とは思わなかったものの、気になって、３月の中頃、同じロータリークラブの会員で皮膚科のお医者さんの所で診察を受けたところ、「イボの頭をいじりはったようですね。液体窒素で凍らせて簡単に取る方法がありますよ」と言う見立てにヤレヤレ。「それやったら、何処かのお嬢さまと一緒で、顔に傷も付かんと治せそうや」と一安心。

「もう少し、大きくなって来るかどうか様子を見てから」とも言われたので、１週間ほど経ってから、「先生、そろそろ取って貰えますか?」と､再度診察を受けに行ってみると、「この前よりだいぶ大きくなっていますね。これは液体窒素では無理です。周りの皮膚と一緒に切り取ってしまった方がよいでしょう。念のために、ドームを少し切って中身を検査に出してみましょう」と言われ、すぐ切開。

「検査の結果が出るまでに１週間かかるが、いずれにしても手術が必要。また、手術の後１週間、抜糸するまでは濡らしてはいけないので顔を洗えない。シャンプーもしてはいけない」と、最初の思惑に反して少々たいそうな話になりかけてきて、「こらイカン。頭を洗えんと言う事は､ゴルフもできんやないか」

３月終わりから４月初め頃でゴルフの予定の無い頃と言ったら４月１０日しかありませんね。と返事をしたら、「ま、一応その日にしときますか｡　検査の結果は､出次第すぐに知らせてあげますから」と言う事になった。

何となく腑に落ちない気持ちで、「簡単に治るんと違ごたんかいな」と、不安な気持ちも少し顔を覗かせてくる｡

おまけに、その次の週(４月６日)、ロータリーの例会で顔を会わすと、「河井さん、検査の結果が帰って来ましたけど、あれは早く取ってしまった方が良いですよ」と脅かされ、「えっ？　と言っても、来週月曜日に切ってもらう事になっているはずですが」「ああ、そうでしたね。でも、あまり良性の物ではないので､月曜日は必ず来て下さい」と念を押されてしまった｡

良性の物でない､と言われるとますます不安になって来るが、と言っても、９日の日曜日も既にゴルフの予定が決まっていたのでどうにもならず、ヤキモキしながら、あまり有難くない手術も待ち遠しいような妙な気分で、いよいよ当日。

「麻酔もするんやし。しばらく我慢したらすぐ終るやろ」とは思いながらも、診察台に上がって、消毒されたりして待っている内にするうちに、だんだんと嫌な気分に。

また、その麻酔の注射の痛かったこと。

ある程度覚悟はしていたものの、鼻の頭の敏感な部分に針を刺される訳だから、最初の３、４箇所は　もう、メスで切り始めているのか、と思ったほどの痛さ。

しかし、すぐに薬が効いてきて、その後は注射の痛みも感じなくなったほどで、「では、始めますよ」と言われても、何処をどう切っているのか、何をされているのかも全く判らないほど、気にならなかった。

切り取るのはすぐ終ったらしく、後を縫合されているときに､皮膚と皮膚を引っ張り合わせているので少し突っ張った感じが良く判ったのと、最後の方で麻酔が切れかけてきて、縫う針の痛みが少しあったくらい。

１時間足らずで、無事終了。

ガーゼを当ててバンソウコウで固定してもらったら､すぐに先生から説明があり、「これが切り取った部位です」と見せてもらったが、思っていたよりも結構大きく切り取られているのにビックリ。

デキモノ以外は、皮一枚だけ切るのかと思っていたら、その下の組織ごとザックリと切り取られていて、なにか巻貝に似たマカロニのような感じ。

「表皮の裏を見たところではキレイですから、下の組織や他所へ転移していることはまずないでしょう。念のために、もう一度検査に出しておきます」との説明に、ヤレヤレと言う思いと、「最終の検査結果が出るまでは何となく不安」と言う複雑な感想。

まあ、しかし、これで糸さえ抜いたら、鬱陶しいものも無くなる事だし､早くすっきりしたいものだ､言ったところかな。

ところで、神経の集まっている顔の事。麻酔の切れた頃から、ズキズキ、ヒリヒリ、と痛くなってきてもう最悪の気分。

「今日は一日だけ、風呂もお酒もいけません」と言われているので、気分を紛らわす方法が無く、ひたすら痛み止めの薬にすがるしか無かったのだが、この薬も次に飲むまでには５時間くらい空けること、と言われていたので、ひたすら時間の経つのを待つしかないような状態だった。

術後の､あのシクシク来る痛みは確かにつらい。

先日、知り合いに Ｓ字結腸が何やら変なものと癒着したとかで、お腹を切る手術を受けた者がいるが､　これでこんなに痛い目をするのなら､お腹を切る手術でもしないといけないようになったらどうしようか、と　今から心配をしているところでありマス。

やはり、最近はオゾン層の問題などで､紫外線が原因の疾患が増えている様なので、ゴルフなどで外へ出るときには しっかり日焼け止めなど塗っておいた方が良いようです｡

と言う話も聞いていたので、最近のゴルフの時や､先月スキーに行った時にも､用心してちゃんと塗っておいたつもりなんですが、これはどう言う事なんでしょうか。

河井恭一　2000年４月12日記