この間の日曜日は、珍しく、ゴルフは男子も女子の試合もなく、当然ながらTV中継もなかった。
日曜日にゴルフをする時には、カートに積んである携帯でワンセグTVを見たり、ネットで試合の速報を見たりしているのだが、今週は昼間にタイガースの野球もなく、前がつかえて時間待ちをするのに退屈で困った。

女子は１週間飛んだだけで、今週にはまたトーナメントがあるようだが、男子の方は全英オープンの影響か今週、来週と試合ナシである。



遼君は先週の試合に優勝して、めでたく全英オープン出場と相成ったのでまあまあ良しとするか。
マスターズは偶々の招待だったが、今回は自力で掴んだ出場権と言うことに意義がある。
ゴルフ発祥の地：スコットランドのリンクスで学ぶところは多いだろう。
来週の木曜日からは、寝不足覚悟で深夜のテレビにかじり付くことになりそうだ。



しかし、この子の運の強さというか、見せてくれるというか・・最終日、１６番でグリーン横のラフからのチップインイーグルには驚いた。
前半を終って５打のリードがありながら、１２番では連続OBをして９を叩いて、いっぺんにリードを全部吐き出してしまう・・１０アンダーパーで韓国のキムに並ばれてしまった。

このままズルズルと崩れて行くのかと思っていた矢先に飛び出した、このイーグル！！！
まさに、起死回生との言葉通りだが、２年前、アマチュアで優勝した時にも、最終日、バンカーからチップインでバーディーと言うことがあった。

どちらのショットもちょっと強めで、カップインしなければグリーンを出てしまいかねないものが、カップのど真ん中・・旗竿の真ん中に当たってカップインだ・・いや、恐れ入りました。
この辺りに、遼君の持っている強運というか、勝負強さ、カリスマ性を感じる。



全英オープンの舞台になる、イギリス北部のリンクスと呼ばれるコースでは風が強く、遼君のような高く上がるボールは不利だと言われているが、なに、天気のことなど当日になってみないと判らない。過去の全英オープンでも、とても全英と思えないような穏やかで無風のコンディションの時だってあった。

とは言っても、箱庭のような日本のゴルフコースに馴れた人間にとって、リンクスの難しさは想像を絶するものがあるようだ。
フェアウェーを一歩外れたら、深いラフとハリエニシダのブッシュで、そこから打つことはおろか、下手をすればボールが見つからないこともしょっちゅうとか。

上手くフェアウェー真ん中へ打ったと思っても、デコボコの起伏でボールがどう跳ねるか見当も付かず、または、フェアウェーのあちこちに隠れてティーグランドからは見えない小さなバンカーに捕まってしまう確率もかなり高いというから大変だ。



数年前タイガ-ウッズが優勝した時のように、フェアウェーにあるバンカーを避けるため、一度もドライバーを使わず、結果、一度もバンカーに捕まることなく勝利をもぎ取った例もある。

ただ、今年の舞台：ターンベリーは、他のコースに比べるとフェアウェーも広めだと言うから、是非思い切って勝負してきて欲しいものだと、楽しみにしている。