お健やかに、新年をお迎えのことと存じます。昨年は、多くの台風や地震で日本列島は大揺れでした。年末のスマトラ沖地震・津波は、「戦争」に加えて「自然災害」が人類史にとって克服しなければならない大きな課題であることを、あらためて認識させられました。

　私の方は、10月から文学部長に就任し、これまでにない大学人の生活が始まりました。予想範囲を越えた種々の問題が生起するなか、教育・研究・社会連携にと、微力ながら新たな闘志を奮い起こしています。文学部ルネッサンスの第１歩を踏み出したいと考えています。

　また今年は、還暦という来し方を振りかえる節目の歳にあたります。歴史研究者として、おもしろい古代学の開花に向け、皆さんとともに構想していきたいと思います。
　本年も、どうぞよろしくお願いします。

2005年 元旦

吉村武彦