第１日 2007/10/13
晴れ男、東より来たる
晩餐：兵庫県美方郡新温泉町
県立但馬牧場公園レストランふるさとで但馬牛じゃぶ
宿泊：但馬牧場公園まきばの宿




全員雨男と雨女。これまでの合宿、雨ばっか



後列中央に晴れ男。病気後、肉は落ちたが、天気運は落ちず

どこまでゆくんや？

浜寺ウインブルドンの合宿に、はるばる千葉くんだりから参加してみようと思い立ったのは、「兵庫県内」で開催されると聞いたからだった。兵庫県？　近いやないか。どうせ西宮の先あたりやろ、と考えたのである。午前９時、新大阪駅前集合。ちょっと早いな、とは思った。４時半起床、自宅最寄り駅から５時の電車に乗り、６時発の「のぞみ」一番電車でとりあえず、西下。

「おー、よーきてくれた」とムラチョーと英保に迎えられ、家庭の事情で大阪へ来ていた松下十休さんともども、車に押し込まれた。車は池田から宝塚を経て……、西宮はさっと通り越して、「ど、どこまでゆくんや？」と聞くと、ムラチョー、英保、「まあ、もうちょっと先や」というばかり。車はそのまま、どんどん山の中に分け入り（写真左）、「ど、どこへ連れてゆくんじゃあ！」。ムラチョー、英保、このあたりより無言。

途中、山中のパーキングエリアで、小川と林恵子母子の車と落ち合う（写真右下）。福知山を過ぎ、大江山に近づく。酒呑童子？　山椒大夫？　誘拐の本場やないか！　このまま北朝鮮へ連れてゆかれるのか？　氷ノ山とか鉢伏高原とか、うわさでしか聞いたことがない地名が次々と現れ、４時間がかりで着いたところが、「自然や動物とのふれあいランド　兵庫県立但馬牧場公園」。「な、兵庫県立、て書いてあるやろ。兵庫県内で間違いないやろ」。確かにそう書いてはあるけど……。

しかし、そこは兵庫県は兵庫県でも、鳥取県にほとんど食い込んだ兵取県、あるいは鳥庫県というべき地域だった。その証拠に、公園付設の宿泊施設「交流センター　まきばの宿」が講読している新聞は鳥取県紙の「日本海新聞」。松葉蟹が豊漁だとか、そんな記事ばっかり。

「実は、おまえを連れてきた理由はな……」と、ようやく英保が語りだしたところによると、「なんとか天気にしてもらお、思うてな」。浜寺ウインブルドンの合宿は、毎回雨に降られて、さんざんなのだそうだ。昨年もそう、その前もそう。強力な雨男か雨女がいる、てゆうか、全員が雨男、雨女らしいのだ。



ちちんぷいぷい。ご覧の通りのお天気

記者は、折に触れて自慢している通り、天下御免の晴れ男。雨期の雲南省、梅雨の福建省、周りは大雨でも、記者の周りだけは不思議に快晴という特技を持っている。今回の浜寺ウインブルドンも、当日朝の天気予報では、鳥取県地方は曇りのち雨。が、記者の出馬で、コートに立ったときは、上掲写真のように、晴れときどき薄曇りの絶好のテニス日和となっていたのだった。

合宿参加者は順不同で、大阪から、林恵子母娘、英保、小川、村上、西栗夫妻、東京から、松下、穴吹の９人。好天の下、快適なオム二のコート２面を好き放題に使い、午後１時から３時間以上、愉快にプレーを楽しみましたとさ。試合結果？　そんなん、どーでもよろしがな、晴れたらそれでええんやろ？

　

英保　　林母

　

西栗夫　　松下

　

林娘　　小川

　

ムラチョー　　西栗妻







パラソルを立てるほどのお天気

　

エントリー表　|　第１日午後　|　第１日夜　|　第２日午前

韓国人団体を一蹴 　但馬牛カラオケ宴会　 「自然や動物とのふれあいランド」といういうだけあって、夕食時、さっそくふれあうことになった。牛さんと。相手はふれあいたくなかったかも知れない。というか、すでに霜降り肉にされていて、ふれあいは一方的。なされるがまま。なめられ、囓られじゃ、やっておれんわなあ、サーロインの陶板焼き。 しかも、牛は牛でも、本場の但馬牛である。船場吉兆はん、わざわざ佐賀や鹿児島に仕入れに行かんでも、ここ「ふれあいランド」にぎょうさんいてるのになあ。知ってた？　知ってたけど、わざと佐賀や鹿児島牛にした？　その方が儲けが大きい？　え、えらい！　手錠かけられても、ゼニ儲けするちゅーのが、大阪あきんどの根性かもしれんなあ。 付設のレストラン「ふるさと」にて。 メインディッシュは但馬牛。 船場吉兆では決してご賞味いただけません さて、ここでレストラン支配人より、お知らせが。「えー、本日はようこそ。実は、韓国から団体さんが入っておりまして、隣で飲食されております。声高にしゃべり散らして、やかましいかも知れません。もしご迷惑であれば、支配人の方から注意いたしますので、お申し付け下さい。アンニョンハセヨ」 はー、韓国の団体さんでっか。道理で、あっちゃこっちゃにハングルの表示が出てましたわなあ。けど、なんで韓国の団体さんが、こんなとこまで。「さー、但馬牛とふれあいしたかったんとちゃいますか。よー知りません」。てなわけで、食事も半ばに、早速始まるカラオケ・タイム（牛の数は、採点）。 いきなり始まる愛のデュオ でも誰も聴いてない ほんとに誰も聴いてない 出た！　「江釣子の女」 でも誰も聴いてない よれてるので、誰も聴いてない 聴いてもらわんでもかまへんわい どや、聴かんわけにはいかんやろい 浜寺ブルドンの「喜び組」 誰にでも喝采 母娘そろって、このハイテンションは何だ？ 母のテンション、とどまるところを知らず 歌は「六甲おろし」 おかげで阪神、優勝を逸す 娘は礼儀正しいところがある この人も礼儀正しい 誰か聴いてる？ 嫁はんしか聴いてないやんか ダークダックス？　ダークオックス？ なんでそこまで陽気になれるんかなあ？ 「えー、再び支配人です。本日はようこそ。せっかくお楽しみのところではありますが、夜も更けてまいりましたので、そろそろ従業員も引きあげなければなりません。せっかくお楽しみのところ、恐縮ですが……」。恐縮いうて、韓国の団体さんに店じまいさすんが先やろ？　「いえ、韓国の団体さんは、もうずっと前に、隣のカラオケがうるさいゆうて、みなさんお部屋に引きあげられ、いまはおとなしく寝てはります。アンニョンハセヨ」

第２日 2008/10/14
きょうもまた晴れ
朝食：但馬牧場公園レストランふるさとで定食
昼食：道の駅「但馬蔵」でカツ丼ほか

但馬米の新米で朝ご飯。
右側の背中は韓国人の団体さん。アンニョンハセヨ

今回の収穫は、但馬米の新米が非常においしいとわかったことである。一粒一粒が屹立して、かつ輝いていた。いつも合宿に参加する６期の柏さんへ、10キロ5000円の袋をお土産に買い、みんなから進呈。えらい先輩孝行やないかって？　幹事が餞別１万円をふんだくってきたそうで、半返しとか。



スキー場に降雪の気配なし



ボールの影もくっきり

この朝も天気は上々。テニスコートに隣接するスキーのゲレンデもインディアンサマー。家族連れが日だまりで三々五々温もっておりました。午前９時から３時間ばかりプレーして、試合結果は？　そんなんどーでもええやんか、晴れたんやから。というわけで、お風呂で汗を流して、また延々たる帰路へ。

途中、「道の駅・但馬蔵」でカツ丼なんぞを食す。そのころになると、空はどんよりと曇って、降り出しそうな天気。まあ、天下御免の晴れ男、ここまで持たせたら、もうええやろ。



左上にボール



右上にボール

　

病み上がりには見えず



ボール、くっついて離れず

全員雨男、雨女



前列右端に晴れ男。おかげでボストン・レッドソックス（Ｔシャツ）も優勝