お宿は眺望絶佳
元湯「龍泉閣」

夕食：「龍泉閣」神戸牛陶板焼きディナー
朝食：「龍泉閣」朝定食



有馬温泉名物「銀泉」
ここにカチコミがかかったら、幹部全滅

山口組幹部会が、８月25日から26日にかけ、有馬温泉の「龍泉閣」で開かれました。前回は、３年前、宝塚温泉「若水」で。その前は、和歌山県の加太で、何年だったでしょうか、とにかく、世の中にインターネットの影も形もない遠い昔。今回、毎日新聞社長に就任（未確認情報）した吉井いがぐりくんが、まだ和歌山支局長で、確かそのコネで安くあげたはず……、往時茫々。



有馬温泉名物「金泉」

で、集まった幹部というのは、山口格山組長と吉井以外では、高橋大人、冨家医師、賀集ブラックジャック、平井星光堂、生澤汀里、中川銅鑼、穴吹殷人の面々。代貸・佐々木助山は、今回は所用で欠席。

西から東から、また電車でバスで自動車でと、三々五々集まって午後４時半ごろ、メンバーが揃ったところで、露天ぶろに繰り出す。

痩せた体に太った体、病気の体に病気したことない体。「穴吹、おまえ太ったなあ。昔の面影ないやんか」。じゃかっしゃい、人のことはほっとかんかい。なじる者、なじられる者、いずれも肌に少年時代の張りはなく、下半身もなんかとってもお行儀よさそう……、往時茫々。

銅鑼さん銅鑼さん、風呂にビデオ持ち込んで、ほかのお客さんが怖がってるやないか、って、おまえも、カメラ持ち込んでるやないか、って？　まあそうですね、最近の７天レポートに入浴裸体写真は必須のアイテム……、往時茫々。

露天風呂は、24時間営業で、夜中に入り、明け方に入り、じゅうぶん元を取らせていただきました。

夜が更けての話になりますが、みんなが泥酔しているなか、格山親分がどうしても風呂に入りたいと……。「ひとりで行かしたら、あぶないやんか。誰かついていかんかい」。あいよ、と誰かが返事したような気が確かにしたんですが。

で、小一時間経っても、格山親分、戻ってきません。「おい、遅いんちゃうか？　誰が一緒に行ってんねん？」「吉井やろ」「吉井はあっちゃで寝とるやんけ」「え"ー!?」というわけで、有志がどやどやと露天ぶろに走る。

途中で会った風呂上がりのほかのお客さんに、「と、年寄りがひとり、おらへんでしたか」と尋ねますと、「はー、確かにいやはりましたなー。気持ちよさそうに、うた歌とてはりましたで」……、往時茫々。



肌はピンクでボッティチェルリ風……

櫃妃・酔桃講評 ダブダブや まあまあ皆さん妊娠10ヶ月じゃございませんか。 それに立派なお尻もあり、美しいと言うには、なかなか難しいものがありますね。 まあ、いいか　ですね。 櫃妃 興味をお持ち頂いたお礼に！！ 貴女にだけ特別””生ビデオ””進呈いたします。 銅鑼 有難うございます。お気持だけで結構です。またお目にかかった折に、じっくりと七期一の体形とやらをナマで拝ませていただきます。 ところでDr．Ｋの手品の妙技の写真、何度見ても楽しい。 でも、Black　JackのアニメとＫ君のイメージの乖離にすごく悩んでしまうのですが・・・私だけかな？（Ｋ君、ごめん！カッコいい外科医というところまでは共通しているのですが・・体形的に如何なものかと・・・）。 酔桃 生ビデオも写真もいりまへん。そんなん見たらロースハム食べられへんようになる。お医者さんもいる事だし、もう少しなんとかするようにアドバイスを受けてみたら。ああ、そのお医者さんもダブダブや。 こりゃ、あかん。ところでベッカムの生ビデオならＯ．Ｋ． 櫃妃

●高橋大人が大量の酒類
まあ、この人たちはどういう人なんでしょ。風呂から上がってきたとたん、堰を切ったようにしゃべくる、しゃべくる。９人全員がしゃべる。てんでんばらばら、好きなことをしゃべる。うわーんと、耳鳴りがするほどしゃべる。人の話を聞いてるもんは、１人もおらへんやん。「ぼ、ぼく、聞いてます」と生澤。君の意見は聞いてへんの。君もみんなに混ざって、うぁんうぁんしゃべらんとあかんやないか。

で、担当の仲居さんが、食事の段取りを説明しようとしても、誰も聞いてない。「だれか、お１人だけでも、聞いといてください」と半泣き。でも、誰も聞いてない。「うち、もーしりまへんでー」。でも聞いてない。



で、実はこの仲居さんも大変なおしゃべりだったんです。うちは長崎の出身で、上の学校へいきたかったんやけど、家庭の事情で……、中学の先生がそれを心配して、いまでも１年に１回、なんやかや送ってきてくれはる、こないだの震災のときも、電話くれて、大丈夫かゆうて……。

うち？　うちの歳でっか、はたちの娘３人連れて働いてます。「ほー、えらいねー。その娘さん、なにしてはるの？」と格山先生が大ボケをかますと、「いややわ、せんせ、20歳×３で、おほほほ」。仲居さん、この歳でばりばりの現役とか。「夜のおつき合いもさせてもらいまっせー。にいさんどうです？」といわれ、平井、少なからず心を動かす。



さて、今回の幹部会幹事の高橋大人ですが、大きなトランクを１つ持ち込み、なに持ってきたんや？　中から出てきたお土産を、思い出すままに挙げますと、スコッチのシングルモルト「ボウモア」、中国産「蘭州ワイン」、サントリー「山崎」、シャンペン（銘柄確認を怠りました）、コニャック「レミマタン」、鹿児島焼酎「メロウ小鶴」に蝶屋梅酒。

アテには、ベルギー産サイコロ・チーズ、タイ産マカデミアナッツ・チョコ、国産お好みアラレにイカの薫製「ソフト」。タバコが、中国製「中南海」とアメリカ製「LM」。

デザートまで用意してあって、小粒のチリ産ミカンに国産のふつうのミカン、それに巨峰ブドウ。中国へしょっちゅう渡航しているとは聞いてたけど、もしかして、商売は密輸商人？

それにしても、誰がこんなに飲むねん、食べるねん。「お酒は、ぼ、ぼくが飲みます」と生澤。君の意見は聞いてへんちゅーてるやろ。それに、君がこれ全部飲んだら、どうなると思う？　ほかのみんなが、飲まれへんやんか。

というふうに、夕食が始まる前に、座は酔っぱらい状態、って、賀集とおまえが一番先に来て、冷蔵庫のビール、先に飲んどったやないか、って、まあそうです。

平井によると、シングルモルト「ボウモア」は、「こんな臭い、消毒液みたいな酒飲めるか」とのこと。ええ酒なんですがねー。

提供者の高橋大人の名誉のために付け加えておきますと、「蘭州ワイン」は中国国内でも手に入りにくい逸品。唐詩にいう、「葡萄の美酒、夜光の杯」というやつ。ちなみに、蝶屋梅酒は、誰も手をつけず。開栓されないまま、格山先生にお持ち帰り願いました。体にええゆうても、限度がありますからね、先生、飲み過ぎないようにお願いしますよ。



盆に向かう幹部一同

このひとたち、食べてる間も、しゃべるしゃべる。いったいどの口でしゃべってるのか、どうやら飲み食いする口と、しゃべる口が別々に開いてるような。話題は、高橋大人と冨家医師が巧みに誘導して、もっぱら極道世界の今日的状況。







中国に雄飛している高橋大人は、大連だか瀋陽だかで、地元勢力と対立、拳銃を突きつけられて、ばっとその銃口を握り、自分の額のところへ持ってきて、「さー、撃ったらんかい。ここにバーンと撃ち込んだらんかい」と凄むと、相手が「すんません、兄貴。お見それしました」と平謝り。

そ、それ、何語で啖呵切ったん？　「日本語でゆうて、通訳が中国語に直して」。さよか。

冨家医師によると、「高橋は、初対面の３分後には、相手の肩抱いてるもんな」とのことですが、このときも、先方とたちまち和解、３分後には、お互いの肩を抱いていたそうです。

まあ、この勢いで高橋は、中国中のクーラーを全部「大金」製に変えてしまい、競争会社の営業マンに病気になる者続々。本人も、ちょっと病気をもらいましたが、その治療の合間を縫って、いまも２週に１度のペースで、１泊２日で北京、上海、香港出張を繰り返しております。

冨家医師の方は、先輩のなになにさんは、死んだとか、後輩のなになに君が入院しているとか、期を超えてその消息の詳しいこと、詳しいこと。

「患者さんを診察したときも、血圧とか肝機能の数値とか、そんなんは全然あたまに入ってけえへんの。どこに勤めてるとか、給料はなんぼとか、父親はどこのだれで、親戚にどこそこの社長がおるとか、そんな情報はしっかり覚えるんやけど」。他人の消息に詳しいはず。



熱弁をふるう中川銅鑼
パンツをはいてません（実話）



同じシーンを別の角度から見る
こ、こいつパンツはいてないやないか

ガウチャオ大人直伝 南京手品に賀集医師が挑戦 賀集ブラックジャックくんが、なにをしているのかというと、口から色とりどりのテープを吐いているのである。なんでそんなことをしているのかというと、手品を見せているのである。 そもそもは、高橋大人が仕入れてきた手品ネタで、以前、賀集がそれを見ていたく感動、自分もやってみたいと思っていたそうである。 ともだち思いの高橋が、賀集用に今回、吐き出し型テープ手品と土蜘蛛風テープ手品のの材料を買ってきたのである。 しかし、ブラックジャック先生、手術は上手でも、手品はヘタ。吐き出しテープは噛みちぎるわ、土蜘蛛風テープはからまって団子になるわ。 おまえ、なにしてるねんと、高橋師匠に叱られ、叱られ、ネタを何個も無駄にして、ようやく人に見せられる域に達したのが、一連の写真。けど、大の大人がそんなことして、ほんまに面白いんか？ ガウチャオ大人の模範演技 賀集ブラックジャック先生、こんどは生澤主催のもや返しに挑戦。タバコの箱とマッチの箱を使って、指の長さ、柔軟性を競う、これも子供だましの遊技であるが、ブラックジャック先生、意外にお上手。 「子どものころ、ピアノ習ってたから」とのことだが、誰か、そのピアノとやらを聞かせてもらったことある？ 「もや返し」する若いもん

●高橋大人のコネで安く
一夜明けて、格山先生の第一声は「あんだけたくさん酒を飲んだのに、ぜんぜん残ってへん。いい酒は、ほんまに残らへんねえ」。先生に酒が残ったの、誰か見たことある？

酒の空瓶が転がり、割れたコップが散乱し、前夜の飲みっぷりをいかんなく示す部屋の様子に、布団をあげにきた仲居さんは唖然。

そんながらくたを手際よく片づけると、飲み残した日本酒、ビールを、「うち、これもろといてええ？　晩酌用に」とお持ち帰りに。仲居さん、おしゃべりの上に、酒飲みで、なにやら他人とは思えないお人柄。

で、上の写真は、その仲居さん、ではありません。お宿「龍泉閣」の若女将です。実は、高橋大人の会社の同僚の娘さんで、そのコネで、料金は、びっくりするほど安くしていただきました。

お酒も片づき、お金も払って、きょうは月曜、仕事を抱える身あり、失業同然の身あり、来たとき同様、車でバスで、東へ西へ、みなさん三々五々、引き上げていったのでありました。

　　

山口組幹部の面構え



1999年　宝塚温泉幹部会