2006/9/2
堺市三国が丘「コ・ス・パ」
還暦祭……、祭というには、ちょっと寂しかったかもしれない。参加者は、林恵子、英保、小川、村上、西栗（写真上）の５人と、朝４時に起きて、津田沼（JR総武線快速）→品川（京浜急行）→羽田（ANA）→関空（JR阪和線）→三国が丘と乗り継ぎ、開会の10時ちょっと前に到着した穴吹を加えて計６人。コートは午後１時まで取ってあったので、「３時間も、持たせられるやろか」。折からの晴天、というより炎天。へたばる可能性が憂慮されてのプレーボールであった。
 
審判の写真ばっかりやけど……。「みんな決まってるやろ。野球帽はカッコええし、短パンの白さが目にしみるやろ。高校時代の体育の授業、思い出すなあ。女子もみんな短パンで……」。そんなん思い出さんでええから、ゲームはどうなったんや。写真はないんかい。
「ゲームなあ、写真なあ、それより英保のグラサン、似合うてると思わへん？」 英保は、あればっかりやないか。もう見飽きたわ。それより、ゲームは？ 「ゲームなあ。したで」。したのはわかってるわい。どんなゲームやったか、聞いてるんやないか。「知りたい？」。知りたいわい。「なんで？」。う、なんででもや。「曖昧な根拠しかないもんには、答えるわけにいかん」
な、なんや、その紙切れは。「あ、これ、なんでもない。紙くずや」（と、ゴミ箱にさりげなく捨てる）。お、試合結果やないか（ゴミ箱を漁って）。「こ、こら、勝手に人のもん見るな！」。人のもんゆうて、ゴミ箱に捨てたやないか。いったん捨てたら、所有権は堺市清掃局のもんやないか。なるほど……、こういうことやったんか。「む、むらちょーが、絶対に公開せんでくれゆうて、泣いて頼んだのにぃ。ばれてしもたやないか」
星取表
結果は結果や、いまさらしようない。「わかってくれるか」。わかってもしょうないけどな。それより、ゲームの写真は？ 「やっぱり見るか？」。あたりまえやないか。「けど、ゴルフ組の写真はなかったで」。あれは幹事がカメラ忘れていって、まあ不可抗力やな。「テニスも不可抗力ということに……」。ごじゃごじゃぬかさいで、はよ見せんかい。
な、なんやこれ。ゲームが始まる前と、終わったあとの場面だけやないか。「みんな礼儀正しいやろ。勝っても負けても、ちゃんと握手するねん」。握手の仕方見てどうするねん。試合の中身、見んでどうするねん。もう10年も浜寺のコート使わせてもろて、続けてるんやろ。ちょっとは上達した姿、みんなに見せてやらんかい。
「そこや、みんなに上達したとこ見せんならん。そや、そや、そこや」。ようよう意図がわかってくれたようやな。同窓生はみんな君らに期待してるねんで。還暦になって、テニス続けて、偉いコらやなあと、思うてんねんで。「で、ほんまに見たいんか」。見たいがな。「どんなことになっても、知らんで」。な、なんや、化けもんでも出るみたいな言い方すんな。「ひひひひ」。気色悪いやっちゃなあ。
というような長いやりとりがあって（誰とやりとりしてるんじゃい）、ようやく公開されたのが上の２点と右下の写真である。むらちょーのボレーが決まったところなど、なかなかのものである。ちょっと身体が開きすぎかな。ラケット面もフラット過ぎるし。左手が遊んでるな。ラケットのガット、ぜんぜん張り替えたことないそうやし。それに……。「ほやから、見せとないゆーたやろ」
 午後１時の10分前に終了、コートにトンボを当てて、シャワーを浴び、英保の「１時半出発やで。高野線の堺東駅まで歩いて20分くらいやろ。１時50分駅着。59分発の特急こうや号に乗るで」という指示により、受付脇のスナックで、うどん、焼きそば、おにぎりをあたふたと掻き込む。
１時半きっかり、宣言通り、英保出発。時間までに食事を終えられなかったむらちょーは、林と一緒に置いてゆく。「タクシーでゆこやないか。20分歩くんは、きついで」という声があがり、実際、空車も通りかかったのだが、「いや、歩くんや」という英保の指示により、やむなく歩く。
駅直前の踏切で、むらちょーと林が追いつく。走ってきたのか、汗びっしょり。その根性で、ゲームに臨んだら、もっとええ結果が出たかもしれんのに。切符売り場着１時55分。あと４分しかないのに、窓口ににいちゃんは、悠然と発券。にいちゃん、はよせんと間に合わへんやないか。
まあ、電車には無事乗り込めた。しかし、ホームの売店で缶ビールをばたばたと３本買うのがやっと。ゲームのあと、冷たいビールをぷはーっとやるテニスの最大、かつ唯一の快楽は、おおいに削減されたのありました。
スコア3-2。一見好ゲーム
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