先日、４年ぶりに母校の女子大のクラス会に出席した。
ちょうど、毎月大阪の父親の元へ通っている（？）日程に合ったのだ。
場所は、アベノ近鉄南側のHOOP地階「KIHACHI」（仏料理）。
「よく予約が取れたね」との話が出るくらい評判のレストランらしい。

我がクラス４４名中１１名参加。
遠くは福井と横浜（私）から。
クラス担任だったS先生は８５才でとてもお元気。

開会早々、S先生からご専門の家族社会学の話が出た。
その研究の調査のため、１０日ほど前、富山まで行って来られたばかりという。

無名から一夜にして、今では日本一有名なサラリーマンになってしまったノーベル化学賞受賞者が、どういう家庭環境で育ったか、ご実家の方から話を聞こうと約束を取り付けたのである。
ところが、すでにマスコミ攻勢で疲労困憊のご家族から、同類の訪問と誤解され、残念ながら２０分ほどしか話を聞けず、帰ってこられたとか。
後日、誤解が解け、電話でお話が聞けたそうである。
職人の家庭で、お客あっての仕事、人の上に立とうと思わないよう、常にしたでに出るようという環境だったらしい。
テレビで見かけるあの謙虚な姿から、さもありなん。

８５才にして、研究心旺盛、その行動力。
いつまでもお元気でいて下さい。

ところで、同窓会の理事をしているクラスメートから残念な話があった。
我らが母校が、数年先には遂に兄弟校と統合されるのだ。
今までにもたびたび噂になり、偉大な先輩方が猛反対してきたが、男女共学の時代に女子のみの大学は存続しがたい時代になってきている状況。
母校の名前は当然消えるだろう。
何よりも、先生方と学生がこんなに親密になれるアットホームな雰囲気の母校がなくなってしまうのは、本当に残念だ。

クラスの一泊信楽旅行や、醒ヶ井、長良川（鵜飼い）への卒業旅行などには、いつも研究室の先生方が７、８名同行された。
それらの懐かしい思い出話に、クラス会の午後のひとときを過ごしたのだった。