済州島のカラオケ機は、はっきりいって、天然ボケ。採点が天然ボケ。歌には自信があるかのう妹が、いくら切々と歌っても、ま、こんなとこでしょうか、と80点台。

かと思うと、山口先生と横田先生のわけのわからぬデュエットに、突然、ひゃくて〜ん。

もしかすると、と、浅野先生（写真上、右から２番目）がマイクを取る。人生で２回目のカラオケ挑戦だとかでしたが、ゼロて〜ん。山口先生たちより上手に聞こえ、ご本人も、でけた、と思ってらしたご様子。なのに……。

先生は激しく打ちのめされ、翌日のバスの中でもずっと無言でした。もうカラオケすることは、決してないと思われます。

チョンリンおぼうさん、はーさんも歌いまくって（写真）、チェジュの夜は更けてゆくのでした。

月夜の東シナ海に歌う お寺に泊まった夜は、さすがにカラオケ抜きとお思いでしょうが、ところがどっこい。11時を過ぎたところで、はーさんから集合がかかりました。おぼうさんの先導で、全員、海岸の断崖まで行進、というのです。 満月の夜とはいえ、ほかに照明がまったくない中、ニンニク畑を踏み荒らし、茨にひっかかれながら、数百メートルの道なき道を（写真右は、イカの一夜干し状態で行進するかのう姉）。 たどりついた断崖の上は、風強く、波音高く。ここで、はーさん、みんなに歌うよう指令。山口先生歌いながら、じりじりと前へ。足下は数百メートルの絶壁。お、おちたら、あ、あびないやんけ、と、かのう妹、必死に先生のベルトを握りましたが、その腕力では、一緒に落ちますね（上の写真）。

かのう妹は、旅行中ずっと風邪を引いていたのだそうです。たしかに、バスの中では、「熱っぽい」だの、「鼻がつまる」だの、「喉が痛い」だの、ぐずぐず言いっぱなしで、姉から「うるさいわねっ」と叱られておりました。

しかし、不思議なことに、夜のカラオケ・タイムになると、けろっとなおるのでした。山口先生の向かって左隣（写真下）が、チョングァンおぼうさんですが、その霊験かも。


済州新羅ホテルの夜、さすがに３日目なので、疲れて部屋で休むだろうと思っていると、ステージ用のロングドレスで、さっそうとカラオケ・ルームに現れ、「みなさん、どうあそばしたの？　歌おじゃありませんこと、さっ」と、手当たり次第にデュエットを強いるのでした（写真下）。

風邪を引いたというのも、旅行に先立つ関西巡業中、連夜のカラオケ（在阪の某たちが関係か？）で、喉を酷使したのが原因との説。

なお、済州新羅のカラオケ・ルームもスイート同様、とってもお値段がお高いのだそうですが、チョングァンおぼうさんの霊験で大幅ディスカウント。その上、おぼうさんから、ビール10本の差し入れまで。

チョングァンおぼうさんも歌いました。お上手だったことを申し添えておきます。採点機はここでも相変わらず、天然ボケでしたけれど。