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Noriko's Midnight Journal

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The Latest
Everything Lost　October 28,1998
Uncle George　October 10,1998
Uncle Killer Ⅳ　September 30,1998
Uncle Killer Ⅲ　September 15,1998
Uncle Killer Ⅱ　August 24,1998
Uncle Killer Ⅰ　August 15,1998
Osaka-Ben　July 27,1998
Kwaidan　July 7,1998
An Observer　July 1,1998

花日記へ

EVERYTHING LOST
October 28,1998

タイトルはWEB管理者が独断でつけています

象牙の腕輪

物を捨てられないで執着するかと思うと、逆に、よく物を落としたり、忘れてきたりする人である。

友達から、私の後ろをついて行ったら、いろいろ拾い物がある、と、笑われている。もっとも、あまり高価な物はないけれど。

象牙で、彫刻がいっぱいしてあるブレスレットは、母のシンガポ－ルからのお土産。

美術館の中で無いことに気づいたが、一緒に居た友達に聞くと、待ち合わせた時、すでにしていなかったと。電車の中では確かにしていたのに。

アガタのイヤリング

戌年なので、スコッチテリアがトレ－ドマ－クの「アガタ」（フランス製）のアクセサリ－が好きだ。可愛いし、値段も極めてリ－ズナブル。

その犬の形のチャ－ム（輪になったイヤリングに通して下げる飾り）も片方落とした。

今は、残ったのをペンダントトップとして使っているが、輪の向きが90度違うので、使いづらい。

イヤリングは落とし易いので、ピアスにしている。これで大丈夫と思っていたが、キャッチが外れて、やっぱりよく落とす。片方しかないピアスが宝石箱の中にゴロゴロしている。

フェンディの日傘

お台場には、フェンディの日傘を忘れてきた。日航ホテルのお手洗いに置いた筈なのに、１時間ほどしてから気づいて電話をしたら、もう無かった。

前年の夏の終わりに買ってから、まだ10回もさしていない。１回1000円以上についているね、と夫にからかわれた。

10年以上愛用していた綿の生成り色のロングスカ－フ。綿なのでどの季節にも使え、生成りなのでどの服にも合った。

お茶を飲んだ所しか考えられないので、電話をすると似たようなのがあると。行ってみると、毛糸で編んだもので、全然違った。

マルカジットの指輪

日光の高原を散歩した折、寒い時の用意にと、ハウステンボスで買ったチュ－リップ染めの黄土色のスカ－フを、バッグを覆うように挟んでおいたところ、歩き始めて、２、３分で無い事に気付いた。

すぐ引き返してみたのに、どこにも無かった。風で飛んで行ってしまったのだろうか？

同じ日、日光からの帰り道、電車の中で、今度は指輪が無かった。ロンドン滞在中、泊めてくれていた義妹がお土産にくれたマルカジット。

英語読みはマ－カサイト。昔、ダイヤモンドは贅沢品というので作られた、ガラス玉を配した銀細工のアンティ－クで、とても気に入っていた。あ－あ！

ただの万歩計

以上全て、昨年１年間に無くしたものである。

それ以前になると、覚えているだけで……。シンガポ－ルのお土産に義妹から貰ったバラの花の形をした象牙のイヤリングの片方は、バスから降りた時に無かった。

ロンドンでは、買ったばかりのリボンの形のイヤリングを、帰りの空港で落としてしまった。山歩きをしていて、万歩計が無くなった事もあった。

今年は、そうならない様に気を付けていたのに…。

いぶし銀の指輪

私の指は、１日のうち時間が経つにつれ、段々と細くなるらしい(脚がそうだと嬉しいけれど！)。出掛ける時は、フィットしているのに、いつの間にか、するすると抜け易くなる。

先日、高島屋の地下で食料品を買って、エスカレ－タ－の近くまで戻って来た時に、中指の指輪の無いのに気づいた。またやってしまった！

いぶし銀の大したものではないが、デザインが面白く、いぶし銀の別の指輪と２つ一緒にすると、よく合った。大阪で母と一緒に選んだものでもある。

カメオの指輪

無駄とは思ったものの、一応、歩いたコ－スを辿ってみた。魚売り場、お肉売り場、野菜売り場、と廻っても、見当たらない。諦めて帰ろうとした時、お惣菜売場のガラスケ－スの足元に銀色の輪っかが…。

落とした指輪だった。ここで買い物をしたおぼえはないが、この通路を通って帰ったのだろう。こんな広い場所で、こんな小さな物が、よくぞ！

久しぶりに落とし物が手元に戻って来たラッキ－な出来事だった。

そう言えば、この２月、イタリア旅行したときに買ったカメオの指輪が、帰りの飛行機の中ですでに見当たらず、また無くしたかとがっかりしていたら、帰国後、ハンドバッグから転がり落ちて出てきたこともあった。

今年は（もう残り僅かになって来たが）、私にとってよい年なのかも知れない。

みた・のりこ / ７期天国 / 七福会

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