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映画 個人的見解 Part9 October 29, 2001 |
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アフガン問題のさなかではありますが・・・・、９月には Ｓ・スタローンの ”ＤＲＩＶＥＮ”を見て来ました。 「時速４００キロのカー・レースを舞台にした 男達の対立と友情の物語」 ＣＧも駆使した迫力ある映像と泣かせるストーリーで まずまずの快作。ま、時速４００キロのレースの疑似体験だけでも 観る価値あり？ さて、今回のおすすめは・・・・
  子供の頃に父親が破産した反動からか、「人生 とにかく金儲け」主義となった主人公ジョージは 大学卒業後 東部からカリフォルニアへ移住。マリファナの販売に手を染めるや、度胸と才覚で大成功をおさめる。 その秘訣は メキシコから小型飛行機でブツを密輸入、と云う斬新な手口だった。更に 刑務所で知り合った男を通じて コロンビアのコカイン・カルテルのボスとコネをつけ、８０年代には全米コカインの８０％を扱うと云う、トップ・ディーラー（密売人）に成り上がる。 ３０才代にして、使いきれないほどの金と、若く美しい妻、可愛い一人娘。まさに 裏社会でのアメリカン・ドリーム物語！ だが その反面失ってゆくものも大きかった。犯罪人となった息子を許さず 冷たく突き放す母親。仲間の裏切り。 家族の為 隠退を決意したものの、パナマ政変のあおりで莫大な預金を没収され、無一文となった彼から去ってゆく妻と娘・・・。 家族の幸せの為に命をかけて働いた結果が、家族の離散・崩壊につながってしまう、と云うパラドックスに思わず同情したくなる。 唯一人 彼のことを心配し続けてくれた父親に 「金なんて幻さ、と云う父さんの言葉が、今、この年になって やっとわかったよ」とテープの便りを吹き込むシーンには 胸に沁みるものがある。 麻薬王とまで言われた男の 最後の心の支えが一人娘、その娘が 面会に来てくれる幻影を見ながら 毎日ひたすら待っている・・・と云うラストシーンはせつない。 実在の本人は 今も服役中とか・・・。 （あまり 詳しく書いては ネタばらしになるのでこの辺で ) 蛇足：”ＢＬＯＷ”とは コカインなどのドラッグ吸引を意味する俗語。 |
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おはら・よいちろう / ７期天国 / 七福会 mail to seventh heaven office |