14講

「何を一番恐れるか」

伝道者の書１２：１〜１４
2001年10月28日

「伝道者」は先ず「まわり」を見る。他の人と競争して日の下で骨を折った。次に「うしろ」を見る。過去に知恵、快楽、富、名誉を追求した。さらに「前」を見る。いずれ獣と同じように死ぬという事実に直面した。これらはすべて「空の空」であった。「伝道者」が唯一見なかったところは「上」であった。いや、時々チラッと見てはいたが、またそこから目が反れてしまっていた。見続けるべきものは「上」であると最後に悟る。

「神を恐れよ、神の命令を守れ。これが人間にとってすべてである」（伝道者の書１２：１３）　私たちが最も恐れるべきものは「神」である。「恐れる」とは、「力あるものを崇める」という「畏敬」の意味と、「怖い」と言う感情的な意味の両方を持つ。「神を恐れる」のは、神は私のすべてを知っておられるからである。「あなたがたの頭の毛さえも、みな数えられています」（マタイ１０：３０）　そして、思いや行いをさばかれるからである。「神は、善であれ悪であれ、すべてのことについて、すべてのわざをさばかれるからだ」（伝道者１２：１４）

私たちの肉体と精神は神から与えられ、死ぬと朽ちてちりになり地に帰る（伝道者１２：７、創世記３：１７参照）。そして「霊はこれをくださった神に帰る」（伝道者１２：７）　神が霊的存在であるように、人間も霊的部分を持っている。私たちの霊は肉体が滅んだのち神のもとに預けられるが、それからどうなるかが大問題なのである。キリストが再び来られて最後の審判が行なわれるとき、もしも私たちの霊に死の宣告がなされると、神から見放され、永遠に真っ暗闇の中に入れられる。いのちの宣告がなされると、神との交わりが永遠に続く天国に住まうことになる。

「若い日にあなたの創造者を覚えよ」（伝道者１２：１）　創造者である神、そして救い主であるキリストを知らないでは永遠のいのちに入ることはできない。人生のできるだけ早い時期に神を知りたい。そして、神を恐れ、神の命令を守る人生を送りたい。



結局のところ、もうすべてが
聞かされていることだ。
「伝道者の書」１２：１３

Let us hear the conclusion of the whole matter:
ECCLESIASTES 12:13