16講

「新しい契約　聖餐の意味１」

マタイ２６：２６〜２９
2001年11月11日

プロテスタント教会では洗礼と聖餐を聖礼典と呼ぶ。（カトリックでは７つある）。洗礼は一度だけ、聖餐は繰り返し受けるが、これらは単なる儀式ではなく、実質的な意味を持った大切なものである。

聖餐はイエスが十字架につけられる前日の夜、いわゆる最後の晩餐中にイエスが弟子たちと共に行なわれた特別な食事である。３つの意味があるが、その第一は、「主イエスが私たちのために十字架にかかって罪を赦してくださった」ことをあらわす。それは主と私たちの「新しい契約」の中心であった。

「みなこの杯から飲みなさい。これは私の契約の血です。罪を赦すために多くの人のために流されるものです」（マタイ２６：２８）　古い契約では動物の血が流されたが、新しい契約では神であるイエスご自身の血が犠牲として流されたのである。聖餐は、その血によって罪赦され、永遠の命が与えられることを思い起こし、その恵みを感謝する時である。

イスラエルの民だけに与えられていた契約は、イエスによって世のすべての民が対象になった。今は誰でも神との契約に与かることができる。しかし、聖餐を受ける時に必要な心の備えは、
１：罪の告白と悔い改め
２：イエスを信じる信仰によって救われていることの確信
３：神に自分のすべてをささげる献身の決心、
である。これほど厳粛なものであるから、大多数の教会では、聖餐の意味をよく理解している者、すなわち、信仰を告白し、洗礼を受けてできるもののみが受けることができるよう定めている。

主イエスは翌日捕らえられ、十字架の道を行くことになる。そのことをご自身が知っておられて、天から再び来られる日まで一緒に食事することができない（マタイ２６：２９）ことを告げられる。聖餐のたびに、私たちがいただいた新しいいのちの基が主イエスにあることを覚えよう。



主よ。まさか私のことではないでしょう。
「マタイの福音書」２６：２２

Lord, is it I?
ST.MATTHEW 26:22