Yamaguchi Kakuro's New Poem #35


山口格郎詩
ひとすじにもふたすじにも生きてゆく

八合目からの眺め




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2006年5月25日

悲しみは消えない

友の便りは 積年の
彼の畏友二人の
相次ぐ死去を知らせた

一人は 半世紀をセキズイの
病に 忍苦しての画業の一生
もう一人は 過ぎし大戦で
数多の海戦に 九死に一生を得ての
生き残りの勇士

友逝キテ鬱心去ラズ
の一行があった

先立つ友 生き残る友
友とは 心底の悲しみを
共有する者 ということか

この悲しみは 消えない




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