伊勢とはどうやら相性が悪いらしい。いや、逆に良いと言うべきか？？？

昨年、何十年ぶりかで伊勢に行き、名古屋から帰京。その際、豊岡で地震があり、新幹線が遅れた。既に遅れていてまだ到着しない列車の指定が取れたので、実際には20分ほど待っただけなのに、特急料金の払い戻しを受けた。別にずるではない。その列車に乗り合わせた人全員に権利があると知った。

そして今年も、賢島に泊まる機会があり、伊勢神宮に参って、名古屋経由で帰京。

名古屋に着くと、愛知県三河の大雨のため、10分ほど前の列車から、運転を見合わせているとの情報。私はその30分後の列車の切符を、近鉄との乗り換え時に入手していたが、それ以前の列車がホ−ムにまだ停まっていた。全て満席。そして待合室も満席。持参の本は読了。夫に連絡しても既に会社を出た後。


実家に電話をすると、もう１度大阪に戻って明日帰れば？との提案。しかしここまで来て戻るのも考えもの。様子を見ることにした。結局、上下共に運転停止と知り、駅員さんに言って、改札口を出、夕食用のお弁当と本を買う。運転の目処が立たなければ、１人でホテルに泊まるしかないかと考える。しかし、そんな体験のない私には心細い。

そうこうしているうちに、上りのみ動き出す。押し鉄砲のように次から次へと列車ががホ−ムに入って来ては、出て行く。出発時は１時間半遅れ。新横浜で１時間45分遅れとなる。

そして東京駅寸前。「まもなく１時間52分遅れで、東京駅に到着致します。本日は列車が遅れまして、ご迷惑をおかけ致しました。なお、120分以内ですので、払い戻しはございません」とのアナウンス。「きったねぇ！」と、隣の男性。｢新幹線って、必死でスピ−ドアップするんですよね」と私。


ところが、下に有楽町駅が見える所で、突然停車。「ただいま、東京駅のホ−ムが混んでおりますので、暫く停車致します。空き次第、東京駅に入ります」。そのとき、１時間55分の遅れ。運転手さん、焦ってるだろうな、と思う。１分、２分と経ち、タイムア〜ップ。

「ただいま、120分を超えてしまっ（た、と言いそうになる。人間味溢れる発言！　あまりに正直で、笑ってしまう）、超えましたので、払い戻しを致します」。

「ラッキ−なのか、ラッキ−でないのか、時間のロスがあったしなあ」と、又、隣の男性。「でも、１時間５２分遅れで、払い戻しがないよりは、２時間遅れで払い戻しのある方がいいですねぇ」と私。結局、２時間５分遅れで到着。改札口を通過時、証明のはんこを押してくれる。１年以内に、ＪＲのどの駅でも、払い戻してくれるのである。

ＪＲの方々お疲れ様。何かと払い戻しの多い鉢妃なのである。