相変わらず実家通いをしています。親が何十年も暮らした生活の後片付けです。

外の物置２個を空にし、やっと最後の物置に手をつけました。
奥から行方不明だった私の思い出箱が出てきました。中には小・中学校時代の作文やプリント類。その中に小学５年生の時に作った物語がありました。

書き出しを読んでびっくり。主人公の女の子が「横浜の杉田海水浴場に遊びに行った」とあるのです。
「杉田」は、今私が住んでいる「富岡」の隣の町でそれも生活圏内の身近なところ。
私は翌年の修学旅行で東京に行くまで関西しか知りませんでした。
当時横浜くらいは知っていたでしょうが、杉田なんてローカルな地名など知るはずも無し。

いろいろ推測してみるに、物語の舞台に東京方面の海水浴場を思いつき、きっと地図でどこにしようかと探したのでしょう。簡単に書ける漢字が「杉田」だったんだと思います。例えば「横須賀」なんて書くの面倒ですから。
まさか２５年後この地に住むことになるなんて。偶然でしょうか。

実は、偶然はまだあるのです。
結婚で上京し、遊びに行った親友の新婚宅がこの富岡だったのです。当時住んでいた所からかなり遠く、彼女が引っ越しすればもう２度と来ることはないだろうと思っていました。湾岸埋め立て地の我が団地が姿形もない頃でした。

その１０年後、たまたま別の友人が住んでいる団地の分譲募集のチラシが入り、あとでゆっくり友人宅がどこか確認しようと食卓の上に置いておきました。
それを主人が見て、その裏面にあったもう一つの団地の追加募集に「申し込んでみよう」となったのがこの団地でした。
よくよく裏を見れば、かつて訪れたことのある富岡。偶然でした。

これらが単なる偶然だったのか、それともいずれはここに住む運命だったのかしらと時々思い出すのですが、今回の小学５年時の作文には本当に驚かされました。
まさか２５年前にすでに運命が決まっていた・・・？

余談ですが、杉田や富岡の海水浴場は湾岸埋め立てのため無くなりましたが、その南側に人工砂浜の「海の公園」が出来、夏は海水浴客、また一年を通してサーファー客が訪れています。また、我が家族のお散歩（？）コースでもあります。
よろしかったら皆さん訪れてみてくださいな。