36講

「ここにはおられません」

マタイ２８：１〜１５
2002年3月31日

本日はイースター。主イエスがよみがえられたことを喜び、お祝いする日である。「よみがえり」とは「からだ」が復活することである。主イエスが十字架で死んだのは確かな歴史的事実である。「よみがえり」は完全な死がなければ意味がない。聖書は主が息を引き取られて、墓に納められたことを確実に記している。（マタイ２７：５０、６０他）

主イエスが死から復活されたのも歴史的事実である。マグダラのマリヤと他の女性が先ず墓が空っぽであるのを知った。「ここにはおられません。前から言っておられたように、よみがえられたからです」（マタイ28：6）　番兵をつけて厳重に墓の見張りをしていたのに、死体がなくなっていた。「弟子たちが盗んで行ったと言え。」と番兵たちが祭司長たちに買収されたこと（マタイ２８：１１〜１５）は主の復活の事実を逆に証明していると言える。

主イエスは復活の後多くの弟子たちに現われた。そして40日の後、オリーブ山から天に昇って行かれる。「よみがえり」とは元のからだになっても時がたてばもう一度死ぬというからだではなく、そのまま永遠に生きるものとなることである。だから、主は今も生きておられ、私たちとともにおられ、私たちを見守ってくださっているのである。

復活の主を信じる者は、自身もいずれよみがえることができる。「今や、キリストは、眠った者の初穂として死者の中からよみがえられました。（中略）おのおのその順番があります。まず初穂であるキリスト、次にキリストの再臨のときキリストに属している者です。それから終わりがきます」（Iコリント１５：２０〜２４）　墓地に納骨されている方々、教会員で天に召された信仰の先輩の兄弟姉妹は古川教会100年の歴史の中で多くを数えるが、皆神に選ばれた聖徒であり、復活の時を待っておられる。いずれ地上の私たちは天国で彼等に再会し、復活の永遠のいのちを共に喜ぶことができる。主の約束は確かである。



見よ。わたしは、世の終わりまで、
いつも、あなたがたとともにいます。
「マタイの福音書」２８：２０

Lo, I am with you alway,
even unto the end of the world. Amen.
ST.MATTHEW 28:20