山小屋同窓会
2005年３月12日

行けそうで行けない楽しい小さな旅をしました。
ほんの半日の東京見物。奥秩父の山小屋の同窓会をかねた時期遅れの新年会です。ここ数年、毎年開かれている。私も２回目の参加で、夜の宴会場“浅草・今半”のすき焼き屋に駆けつけた。その日は遊覧船に乗ってお台場や浜離宮見物の予定だったが雨と寒さでそそくさと引き上げ宿で宴会をしたとか。



２０数人集まっていた。幹事は地元浅草の３０前の若者で面識はなかった。この若者、表装屋の修行中で彼のおかげでたのしい小トリップができました。古い仲間に交じって今度結婚する若い二人や初めて会う人達もいた。若い小屋主夫婦の子も３歳になっていた。

すき焼きは割り下で関西風に焼こうとしたらおねえさんがだめとやらせてはくれません。やっぱりすき焼きの肉は砂糖と醤油で焼いて食べるほうがうまいと思うんだが。ひとしきり話して、五重塔の見える旅館に戻り小屋や亡くなった小屋の親父の話のやり直し。話は尽きない。

HPにもいろいろ書きました。２００１年９月“秩父金峰山”
２００３年３月”川小屋と山小屋“２００４年５月“南佐久郡川上村秋山”

翌日はまず観音様参り（上の写真）。バスで三ノ輪迄移動。
貸切の都電に乗り込みました。
東京に住む人でも三ノ輪の駅（写真下）を知ってる人は少ないだろう。



車道からガードをくぐって商店街の入り口に駅がありました。
ここらは北千住で下町らしく住居と商店が混在していた。駅のそばの家の窓には、洗濯物が干してあった。商店街にはアーケードもついていて、うまそうなうなぎやもありました。

三ノ輪から巣鴨まで都電の旅。専用軌道が多いから残ったと。他の路線は美濃部さんのとき廃線になったと。なんとか採算ベースにのっていて、車掌は何人で、電車は何両と休日出勤の運転手さんが教えてくれた。

荒川から町屋にかけての桜並木、せまってくる民家の間をはしり、明治通りに急カーブででる、それから急勾配の飛鳥山を登り、そして専用軌道にもどる、そのあたりが絵になると。学生時代鉄道研究会所属の鉄道おたくで今度の幹事さんのうけうりです。

庚申塚まであっという間でした。終点の早稲田まで乗せてとお願いしたが時間がないと却下された。この続きに鬼子母神・学習院下・面影橋・早稲田とわたしにとって懐かしい駅が続きます。

片道貸切料金１３８２０円です、十分満足しました。
乗るだけならたしか１６０円でした。ぜひとも試乗をおすすめします。
幼少時市電に乗っていたわたしですが、大阪に残る路面電車　阪堺線とは一味違った都電ツアーを楽しみました。





そのあとおばーちゃんの原宿と名づけられた、地蔵通り商店街・刺抜き地蔵見物（上の写真）。限りなく私どもと年齢の接近してきつつあるいろんな年寄りのオンパレード、もうすぐだなー。

湯島聖堂で孔子の像を見て、神田明神。銭形平次と八五郎の碑（左の写真）、建てたのが池島新平・長谷川一夫・大川橋蔵等の名前があった。

次の湯島天神（下の写真）では、受験のお願いと梅見物の人達で一杯。

締めはビルになっていた上野鈴本演芸場。落語も漫才も少しの理屈や講釈で笑わせる。上方にはない上品な江戸前のお笑いを楽しんだ。わたしは嫌ではない。
打ち上げを上野の居酒屋で幹事に感謝して解散。

その日はK生宅に泊めてもらう。
Kは今年で卒業です。久しぶりの再会です。わたしが来るというのでお遍路中途で、豆だらけの足を引きずって帰ってきてくれていました。
どっか古いなつかしい世界にどっぷりつかった東京行きでした。