格山自賛

終戦時　１７歳。陸軍学校の生徒でした。第１陣の特攻機で　戦死した先輩の声がまだ耳に残っている。毎年　お盆の頃は　重苦しい気持ちで過ごす。

話は変わって　中公新書「俳句的生活」長谷川　櫂　は　感性豊かな　新鮮な俳句入門書だと思いました。題名はパットしないけれども　関心がお有りのむきにはお勧めです。私としては　下手でもよいから句作を続ける意味があることを　感じさされました。この本　案外　売れたらしい。

殷人講評

昔からナショナリズムが好きでなかったが、近年、世間に排外的な激情が充満しつつあるのをみるにつけ、「人間のビョーキ」という悲観的な思いを強くしている。

死に至る病である。血気にはやって自分が死ぬのは勝手だが、よその国の人にしろ、自国民にしろ、大量の他人を巻き込む権利や資格は、誰にもないのに、ビョーキの人が、エラそうに闊歩している。某大臣とか、某知事とかね。

汀里自賛

一句目　茶毒蛾が大発生して椿の木一本食べられてしまいました。
本当に葉を食べる音、するんですよ。

七句目　４期生の大塚さん、同期の藤井君を含めこの半年ほどで４名の知人・友人の訃報を受け取りました。
初盆ですね、合掌。

殷人講評

「虫けら」の「けら」って、なんでしょうね。それが付くことによって、ただの虫より、賎しいもののように聞こえるし、なんか根性がありそうにも見える。どうせわれわれは、「人けら」。好きなように生きさせてもらうしかないですね。

なお「ぼうふら」は、投句では漢字表記になっていましたが、ウェブ上では表示できなかったため、ひらがなにしました。どんな漢字か知りたい人は、辞書を引いてください。

酔桃自賛

２句目。朝夕、家の前の道路にバケツで打ち水をするのですが（ホースで撒かないのは風呂の残り湯などを使うため）、これがなかなか腰や背中にコタえるようになりました。

アカンなー。最近では、どこの家も、締め切ってエアコンの熱風を出しているから、少々の打ち水ぐらい何の効果もないし、自分でも無駄なことをしているなあ、という気もします。

でも、夏は打ち水。私の育った大阪大正区の朝夕の懐かしい景色です。夕方、灼けた道路に、どの家でも打ち水をして、すると埃くさい独特の臭いが立ちのぼってきます。

その後、夕飯を食べて、タライで行水をして、全身に天花粉をはたいて、毎日夕涼みに近所へ出て行く。そんなことを思い出しながら、無駄な打ち水を「気合で」している、というわけです。

殷人講評

中国では、上半身裸のおっちゃんをよく見かけます。地方都市はもちろん、北京の、日本では銀座や丸の内、霞が関にあたるような中心街でも、平気で上半身まる裸。

上海在住者が、「北京はやっぱり田舎。上海には、あんな格好で町中を歩く人はいません」といっていた。そういえば、昔は、日本にもたくさんいたもんですが、最近は見ませんね。

自堕落におれば涼しき夕べかな

芭蕉（だったかな？）

殷人講評

徳兵衛さん、どこでどうしていたのやら、鳴りを潜めてらっしゃったが、ますますＨでご健在のご様子。ご同慶の至りでございます。