48講

「生きている者の神」

マタイ２２：２３〜３３
2002年6月23日

ユダヤ教の２大宗派のひとつであるサドカイ派の人たちは復活を信じていなかった。イエスをおとしいれようと、もしもある女が７人の兄弟の妻になったとしたら、復活の際には一体誰の妻になるのかと質問した。

イエスの答えは、「復活の時には、人はめとることも、とつぐこともなく、天の御使いのようです。」（マタイ２２：３０）　私たちの復活のからだは、この地上における肉体や、精神の状態とは全く違った存在になるのである。復活すれば先立った親族、友人に会うことはできるが、皆天使のように神を賛美し、苦しみ痛みがない、死さえもない世界にいるのである。

私たちの肉体の死後はその霊魂は神のもとにあずけられる。神のもとに生き続けるのである。「神は死んだ者の神ではありません。生きている者の神です。」（マタイ２２：３２）であった。アブラハムもイサクもヤコブも今も神とともにいるので復活があるし、神の力は私たちの想像を越えた大いなるものであり、人を復活させることさえできるのである。

復活はある。主イエスご自身が復活されたからである。しかも、私たちが後に続き、同じ復活にあずかるための「初穂」として復活されたのである。（Iコリント１５：２０以下参照）

主を信じていてもいなくても世を去った人はすべて復活する。しかし、復活の後には「最後の審判」というイエス・キリストのさばきがある。その時に、もしも、あなたはもうこれからはわたしのそばに置かないと言われれば、永遠の滅びに入れられることになる。この世でイエス・キリストの十字架と復活を信じてイエスに従うなら、永遠に神とともに生きることが約束されているのである。「永遠に生きる」特権を得ているものは喜びにあふれている。まだ得ていないかたは是非この最高の恵みに与ってほしい。