１年契約で、モニターのアルバイトをしています。お金を頂くにはそれ相応の努力が要る、と思い知らされましたが、時間的拘束から言えば、結構割のいい話だと気づきました。七天に投稿している話をしていたら、私をパソコンの達人だと勘違いした友人から、やってみない？と紹介されたのでした。月に１〜２度出かけるだけで、報酬額は……、言えません！

人生最初のアルバイト（？）は、小学生のときでした。たった１日、飛び入りでラジオ出演。放送局のアナウンサ−をしていた母の担当するクイズ番組で、手違いから出演者が足りなくなり、急遽お呼びが。実に簡単なクイズで、スポンサ−の運動靴を頂いて帰りました。

次は、高校生だったか、大学に入ってからだったか、恩師が、時々、日本に来た外国人の案内を頼んで下さいました。報酬はありませんでしたが、昼食をご馳走になったり、お土産まで頂いて、英語の好きだった私には、とても嬉しいことでした。

大学は、私立女子大。英語の家庭教師を望んでいた私に、別の恩師が後輩を紹介して下さいました。初めて伺ったとき、親御さんが、週２回の約束で８０００円を提示して下さったのです。高校時代、確かお小遣いが１０００円だった私にとっては大変な高額。びっくりして、そんなに頂けませんと、１０００円下げて頂いたものでした（恐縮した割には、下げ幅が小さい？）。父が大阪市大勤務だったのを、私を市大生と勘違いしての依頼だったようですが、即刻首にもならず、長く続きました。

その後、同級生のＫさんから後輩の家庭教師も頼まれ、今度は家で教えていました。



１９７０年は大阪万博の年。大学３、４年（６９年が卒業）の時、いずれそこで働きたいな、とは思いながら、何の働きかけもしないでいたある日、学校から帰ると、すぐ面接に行きなさい、との母からの伝言。母が、放送局の同僚に話したらしく、その方が紹介者ということになりました。結局その方には、１度もお目にかからないまま！

身長が問題になったそうですが、外国人にも小さい人は居るからと、国内外のＶＩＰの接遇担当として採用されました。東京と大阪から計５５人が選ばれ、早速、新聞や週刊誌に写真が出、キャンペ−ンのために地方に出向いたり、ＴＶ番組に出演したり、面白い体験でした。大半が、帰国子女で、私など学校で英語を習っただけの劣等生（何人か居て、同病相憐れみで、その人達と１番親しくなりました）でしたが、それなりに使える場所があり（つまり日本人が多い？！）、今の天皇皇后両陛下（当時、皇太子殿下･妃殿下）の接遇もさせて頂きました。

余談ですが、接遇の１ヶ月位後にまた来訪された時は、私は担当ではなかったのですが、お迎えの列にみんなと一緒に並んでいました。何人も同じ制服の並ぶ中、美智子妃が私を目ざとく見つけられ、「いつぞやはお世話になりました」とお声をかけて下さり、びっくりした体験があります。細やかな心遣いができる方なんですね。



万博での収入は、家族（大学勤務の父、放送局勤務の母、メ−カ−勤務の兄）の中で１番収入の多かった母（！）よりも、更に多かった月もありました。接遇している日は、食事もＶＩＰの皆さんとご一緒なので、いつもご馳走に。

卒業後、万博開催までの間には、チ−フが個人的な仕事を紹介して下さり、アシスタントとしてヨ−ロッパ旅行にも行けました。万博終了後、ＴＶ局２社が、レポ−タ−（当時は、そんな名前はまだありませんでした）としての出演依頼のため自宅まで来て下さったのですが、これは父の一存で断られてしまいました。因みに、万博の最中、チ−フを通して、結婚を前提にという交際の申し出も、父が断りました！　父の権力が絶対的な時代でした。

結婚後間もなく、日本語を外国人に教えるための講義を受けていました。アメリカの伯母の同僚だった方が近くにいらして、お願いしたら、快諾。月謝は不要（！）、しかも奥様の昼食付きでした。パンも焼いて下さった記憶があります。

次男が中学入学と同時に、ひょんなことから頼まれたのをきっかけに、１３年間の家庭教師生活。そして、今のアルバイト。いつも、分不相応な恵まれすぎの話が舞い込んできます。自分を誇大広告した覚えはないのですが、なぜか周りが、いつも都合よく勘違いして下さったような気がします…！