桜の開花宣言が聞かれ、うきうきしているところです。でも、その前に、今日、心ときめく出会いがありました。

朝、洗面所でお化粧をしていたところ、すぐ傍にある東の小窓を通して、ピピピと、小鳥の声が聞こえて来ました。最初は意識していなかったのですが、「ピピピ」が「ケキョケキョ」に変わり、そのうちはっきりと「ホーホケキョ」と聞こえたのです。

何年か前に、西側の窓から鶯の声を毎日聞いた年がありました。そのときは、鳴き方が毎回「ホーホケキョ」と、あまりにもはっきりとしすぎていて、誰かが笛でも吹いてるんじゃないの？と言われたり、姿も見たことが無かったので、自信がありませんでした。それから全く聞くことが出来なくなっていたのですが。

多摩川が近いので、小鳥はいろいろやってきます。でも、ほんとにこんな場所に鶯までいるのかしら？と、慌てて表に飛び出しました。西側と南側には木々が多いのですが、東側は通路になっており、全く木が無い筈。出て見ると、ほんの一部、隣りのマンションと接している所があり、その境界線の塀に沿って、少し木がありました。その木の中に何かが動く気配がします。よく見ると、鶯です！多分…。



目の前なのですが、濃い緑の葉が茂っていて、その真ん中に居るので、色がはっきりしません。メジロかもしれないと眼の辺りを見ましたが、白い感じではありませんでした。大きさと、お腹が少し丸く出っ張った姿は、私の思っている鶯に違いありません。出かけるまでにあまり時間が無いのに、その場所を離れられず、ひたすら目を凝らして眺めていました。そのうち、またはっきりと「ホーホケキョ」が聞こえたのです。

管理人さんが出勤してきたので、その話をしたら、「２日ほど前に、鶯の初鳴きを聞きましたよ」と。じゃあ、やっぱり！

管：「梅に鶯と言うし、梅の木もあるから、そうじゃないですか？」
私：「梅に鶯って言いますけど、実際には梅にはメジロがよく来るでしょ？」
管：「おっしゃる通り、ここの梅の木にメジロが来ていましたよ」
私：「鶯だと思うんですが、葉っぱが茂っているので、色がよく判らないんですよね」
管：「保護色ですからね、緑色で」
私：「メジロは緑で、いわゆる鶯色だけど、鶯って、もっと茶色だと聞いてますし」
なあんて知ってることを全部披露なんかしちゃって。

明日も来てくれるかどうか？　春の訪れを感じる筈のその日は、初夏のように暑い日でした。鶯が季節を間違えたと思って、どこかへ行ってしまいませんように。

富士山を見ては感激し、桜が咲けば、散るまで「追っかけ」の純日本人。また気になる存在が増えて、あー忙しい。なんて言ってる人は暇なんですね。