61講

「赦しは最高の恵み」

マタイ２６：２６〜３５
2002年9月22日

「生活習慣病」は、長い間の悪い肉体的、精神的生活習慣が原因で起こる。悪い霊的生活習慣もまた霊の慢性病を引き起こす。罪が霊的やまいの根本原因であるので、私たちは霊的慢性病に冒される可能性が高い。

罪とは「神から離れること、神に従わないこと」である。神との関係において人間のとる態度の中に罪がある。イエスの弟子たちが罪の典型を示している。「私は、あなたを知らないなどとは決して申しません。」（マタイ２６：３５）と言い切った弟子たちはペテロを始めとして全員主を裏切ったのである。

罪は「行い」「言葉」「思い」に表れる。どんなに潔癖そうに見える人でも、罪を犯したことがない人はいない。「もし、罪はないと言うなら、私たちは自分を欺いており、真理は私たちのうちにありません。」（�Tヨハネ１：９）

もしも霊的やまいの癒される方法がなければ、私たちは永久に暗闇の中から抜け出ることができない。しかし、神は私たちの罪を赦すという約束をしてくださる。霊的いやしを与えてくださる。罪赦すとは、罪を「覆う」或いは「罪をないものとし、思い出さない」ということである。そしてそのためには、罪のないイエスが十字架にかけられること以外になかったのである。

「最後の晩餐」は「最初の聖餐」になったが、その杯は「わたしの契約の血です。」（マタイ２６：２７）と主イエスは言われた。契約の目的は、「罪を赦すために多くの人のために流されるものです。」「罪の赦し」を覚えるために私たちは主の聖餐を受けるのである。

罪赦されるためには、罪を認め、神の前で赦しを乞うだけでよい。「もし、私たちが自分の罪を言い表すなら、神は真実で正しい肩ですから、をの罪を赦し、すべての悪から私たちをきよめてくださいます。」（�Tヨハネ１：９）

罪の赦しよりも大きな恵みはない。自分の罪の意識が深くなるほど、赦しの恵みは大きい。霊的やまいにかかることは避けられないことだが、それが慢性にならないよう、日々悔い改めて、主に赦しを乞うようにしよう。