Ｍ屋の「ウィンナーソーセージ」の缶詰って、ご存知でしょうか？　むかーし、頂きものの多かった実家に、ハムやソーセージの缶詰がゴロゴロしていて、こんな水浸しみたいなの、世の中になんであるんだろ？と思っていたんですが、結婚したら夫が大好物とわかり、しょっちゅう貰ってきていました。夫以外は誰も食べませんでしたけど。

あれから３０年、今でも夫は自分用に買ってきます。これだけ、おいしい生のハムやらソーセージが出回っているというのに。先日も、お昼にちょっと足りないとか言って食べているので、「今時そんなものを買う人が居るのねぇ」と言うと、「買う人が居るから売ってるんだよ」と、理論的なお言葉。

ところで、夫の好物は、Ｇ社の「Ｐ・プリン」、コンビニのシュークリーム、「Ｏ団子」の大福。どれもこれも、大量生産の物ばかり。どうせ買うなら、気の利いたお店のがあるでしょうに、と思うのですが。

いつか、或る和菓子屋さんの豆大福が美味しいと友達に聞いて、夫のために買って帰ったら（因みに私は、プリンもシュークリームも大福も好きじゃなくて、例え名物といわれるお店のものでも、一切頂きません）、「甘すぎる」と。逆に、Ｏ団子のおはぎを食べて見たら、確かに甘味は少ないけれど、こくも全く無い。さっぱりしてるだけで、何これ？！という味でした。

かと言って、私が自分の好みで買ってくる嗜好品を、何でも美味しいと言って食べる人。味がわかってないんだ！と、お料理上手な友達に言ったら、叱られました。「Ｐ・プリンにも、それなりの美味しさがあるのよ！」って。



昨日、山登りの好きな友達からメールが来ました。よくご夫婦で山に行く人なんですが、立山に登山した時のエピソードが書かれていました。

「山荘では、食べられるようなものが無かったけれど、やはり山の上は食材が大変なのでしょう。夫はよく知っていて、肉缶や蟹缶やフルーツの缶詰を持っていくように言いましたので、そのようにしました。正解でした」と。

これを読んで、「ああ、そうなんだ、なるほどねぇ！」と納得。缶詰って、登山用とか、災害時に備えて、買う人が多いんじゃないかと。調理用の素材もあるし、全部が全部、おいしくないとは申しませんが、普段の食卓にはねぇ。

尤も、こんなグルメ（？）の夫ですから、私の作る食事でも、満足しているのでしょう。
因みに、私の作るもので、夫が感激するのが、巻き寿司ですが、息子が中学くらいの時、「私の作るもので、何が１番おいしい？」と質問したら、「おにぎり！」という答え！！！　私の腕も、推して知るべしですね。ま、夫婦、いいコンビというところでしょうか？！