奥方から電話。器の展示会があって、上京する、私とは久しく会ってないから、一緒に行かないか、と言う内容。
鉢「鎮信流３００年忌以来ね」
奥「あのねー、どっかへ一緒に行ったでしょ？！」
ここで初めて、ゴールデンウィークに秋田に行ったことを思い出したのでした！その後、東京・大阪間を行ったり来たり、ずっとめまぐるしい生活をしていたので、混乱状態。

お茶の器に、真葛焼と言うのがあり、そこの陶芸家の方とお友達とのこと。お抹茶茶碗のことはよく判らないのですが、検索をして予備知識を得ておきました。

会場の日本橋三越までは、湘南在住の奥方は遠いのですが、我が家の最寄駅からは直行で３０分足らず。そんな便利さもあって、すぐにＯＫしたのです。

会場には、まだ奥方の姿が無かったので、１人で見ていると、「岳父５代目引退、６代目宮川香斎襲名披露記念展」とか書いてありました。表千家の家元がお祝い状を書かれているのを見て、奥方との関係が想像できました。

奥方は、結婚前、京都まで、表千家のお茶を習いに通っていたのです。お友達とは、そこのお茶仲間。彼女の父上が５代目で、その娘婿が６代目襲名なんですね。



お抹茶茶碗は５０万円前後が多かったような。水指となると４００万近いのがありました。お隣りで見ていらした常連らしきご夫婦が、「今回のは、買いやすいお値段ね」と！

奥方がやってきて、６代目と、いずれ７代目になると思われる金髪息子さんと話しています。そこへ、家付き娘さんのお友達がいらして、表千家のお茶の席で、２人は、京都弁でぺちゃくちゃしゃべっていました。私もお相伴に預かりましたが、薄桃色の餡を葛で包んだ和菓子、おいしかったぁ！

お茶は、最初、揃いのお茶碗で頂いたのですが、お友達である奥様の指示で、うん十万か、うん百万かするお茶碗で２杯目を。飲み終わっても、なかなか取りに来られないで、持ったまま。怖いから、早く片付けてー！

「記念に３人で撮ってもらおうよ」と奥方が言ったところに、６代目登場。最近は、初めての方には、相手が子供であろうが大人であろうが、「ぶれないように、脇をしっかり固めて撮って下さい」と、必ず注文する鉢妃です。だって、他人は私が撮るからぶれてないのに、私を撮ってもらうと、軽いカメラということを意識しないで、大抵ぶれてるんですもの。ぶれて、ぼけてる方がいいじゃないか？！確かに・・・。でも、ぼけすぎて、鉢妃だか誰だか判らない！

６代目はなかなかお茶目な方で、脇をこれ以上動かないと言うくらいしっかりと構えて、「こうですね？」と言いながら、あらぬ方にレンズを。「どっち向けてるのー？！」と奥方。出来上がってみると、ご自分の作品もしっかりと写っていたのでありました。こんな場合でも、陶芸家自ら広報マンを演じる真葛焼、益々のご繁栄、間違いなし。