我が家では夫の希望で、新聞を３紙（Ａ紙、Ｎ紙、他）取っています。光熱費などは全て銀行引き落としにしてありますが、新聞代だけは、なぜかそのまま。今も毎月取りに来ます。Ａ紙の販売所が全て受け持っているので、１箇所で済みますが。お勤めの人を考慮してか、それとも、普段は配達に忙しいのか、徴収に来るのは、日曜の夜。

おじさんの時もあれば、学生のような女の子だったこともありました。その後、いつの頃からか、３０代くらいの、ちょっとむさ苦しいなりの男の人が来るようになったのです。

こちらは毎回、トータルの値段を覚えていなくて、聞いてからちょっと待たせてしまうのですが、端数まで揃えて支払います。箱に、硬貨を、５００円玉､１００円玉、……、１円玉と分けて置いているものですから。すると、「ありがとう御座います､助かります」と、必ずお礼を言われます。今までの人は、誰もそんなことを言いませんでした。人は見かけによりませんね。

いつもは、それだけで、特に口を利いたこともありませんが、「今日は、２つのお願いがあるんですが」なんて言うので、何かと思ったら、１つは、「配達にも慣れて来て、自分達には判らないのですが、何か配達に関して粗雑になっているようなことはないでしょうか？」と。もう１つは、「配達員が減って、１人の配達エリアが増えた為に、配達時間が今までより遅くなるかもしれませんのでご理解ください」とのことでした。



配達には別に不都合は無いのですが、古新聞の回収について希望を言いました。回収は毎月月末で、専用の紙袋が配られるのですが、回収直前まで持って来ないので、それまで別の袋に保管し、配達されると入れ直している訳です。それが面倒なので、回収の日か、直後に、次の袋を持って来て欲しいと。

ところが、その袋が販売所に届くのが月末とのこと。でも、「今持っていますから、待ってて下さい！」と外へ飛んでいって、すぐ新しい袋を３枚持って来てくれました。「これからも言って下されば、持ってきます」とのこと。なかなかサービス精神がある人です。

「遅れるって、何時頃？　今はそんなこと無いけど、昔、７時半でも届かなくて、夫の出勤時刻に間に合わないこともあったのよ」と言うと、「本社から、遅くとも６時半までには配達するよう言われていますので、そんなに遅くなることはありません。今、この辺りは５時半頃ですから、６時には配達できます」と、しっかり把握している様子でした。

昔、Ｙ紙の販売員のおじさんが、遊園地の券などを、頼みもしないのに持って来たりしていましたが、３０年近く取っているＡ新聞からは全く貰ったことも頼んだこともありません。よく美術館に行くと、Ａ新聞社主催とか後援とか書いてあるので、今回ということではなく、話をしたついでに聞いてみたら、これもこちらから頼んで、手持ちがある場合には頂ける様子。ついでに、徒歩５分程の所にある美術館の券（Ｎ新聞社主催）を置いてってくれました。

１紙は夫の趣味の新聞で追加したばかり。何年も続けているＡ新聞（一般紙）とＮ新聞（経済紙）の両方は勿体無いので、時々、どちらかにしようかと話が出るのですが、勤め人である以上Ｎ新聞は必要ですし、Ａ新聞は、尊敬する誰かさん（元Ａ新聞配達少年、現Ａ新聞社記者）の手前、止めるのは具合悪くてねぇ。

その誰かさんの記事を読み続けたいし（インターネットで読めることも判っていますが）、こんな一生懸命な販売員も居るのですから、このまま続けることに致しましょう。