映画「半落ち」を見に行きました。観客の年齢層はかなり高く（という自分だって、上げていますが！）、足元のおぼつかない方が家族の方に付き添われている風景も、あちらこちらで見かけました。

邦画を見る機会は少ないので、今まで気付かなかったのですが、６０歳以上は映画はいつでも１０００円で見られるし、邦画だと字幕を追わなくて済むし、年配者にとっては見やすいのかもしれませんね。

映画館では真ん中の席を好む人が多いようですが、前の人の頭が邪魔になることが多く、私は、端の席から斜めに見る方が好きです。後ろ過ぎず、前過ぎず、という所に座ると、ちょうど、ドアの横でした。これも失敗の原因だったのですが…。

左端に陣取っていた私の右横２席は空いていました。座ったまま、バッグを右の席に置き、脱いだコートを畳んでいた時のこと、年配の女性２人が、「空いてますか？」の問いもなく、着席している私の前を通ることに対して「済みません」の一言もなく、いきなり、入り込んで来ました。慌てて、バッグを持ち上げて、席を空けた次第です。

座ってから落ち着いたのならまだしも、１人が、その席が気に入らないようなのです。立ち上がり、キョロキョロし始めました。もう１人に「ここで待ってるから、探して来て」と言われ、また私の前を黙って通り過ぎ、帰ってきて、「無い！」と一旦入り、更に、「後ろの方が好きなんだけど」とか言って、また立ち上がって出て行き、無かったらしく戻って来て…！



更に更に、今度は反対の人が出て行き、交代でトイレらしく、ドアから出て行って、また黙って通過、の繰り返し。こっちは身体を斜めにしてよけても、たまには膝にぶつかり、それでも謝らず！　いい加減にしてよ！と怒鳴りたい気持ちを抑え、全くあきれ返ってしまいました。

私が席に着いた時にはまだまだ空いていたものの、始まる頃には殆ど満席になりました。確か、もうＣＭが始まり、照明はまだついていたものの、少し薄暗い状況だったと思います。ご夫婦らしき人が、その間にその席を見て、空いてますか？と聞きました。１人残った人が返事をしないので、「あちらのお連れがあるみたいですよ」と言って、残った人を見ると、空席に置いてあるバッグをぽんぽんと叩いて、バッグがあるでしょ？！と言わんばかりの態度。

私の隣りの席の人が最後の最後に座った時、何かが私の足に触れて落ちていきました。「何か､落ちましたよ」と言ったら、ちょっと屈んでいましたが、有ったのか無かったのか、探すのを止めた様子。勿論、私に対して何の反応も有りません！

さて、映画が終わり、館内が明るくなりました。私が立ち上がり、席を上げると、その下に、小さなイヤリングでしょうか、アクセサリーが１つ。「これだったんだわ」と言ったら、また黙ってそれを取りました。

迷惑をかけても謝らない、教えてあげても「ありがとう」も言えない人たち。暮れには、若い人の親切さに感激したものでしたが、何年も人生を過ごしてきた人がこんな態度なんですからねー。映画は良かったのに、なんともまぁ、後味の悪いことでした。

格山講評 全く同感です。この頃の大人には　許し難い程に　腹のたつことがあります。 まだ　茶髪の兄ちゃん　姉ちゃんに　可愛げがあるなあ　と感ずることがありますよ。 わたくしが　週１回通っている　中級の　８名の韓国語クラスデでは　私が　最劣等生なのですが、同級の　若い生徒さん達が親切につき合ってくれるので　どうにか　まだ脱落しないで済んでいます。 鉢妃が観た「半落ち」は面白そうな映画ですね。

酔桃講評 せっかく映画に行ったのにとんだ災難でしたね。気の毒に・・。 でも最近、年齢を問わずそういう人たちが多いのは確かです。そんな腹立たしい話をし出したら「三日三晩かかる」という感じ！！ 細い道で乳母車を押している若いお母さんに道を譲って、じっと立って待っているのに、お礼どころか全く知らん顔で、逆に「オバサン、なんでこんな所に突っ立ってるのヨ！」とジロリとにらまれたりして・・。気がつかないというか、他人に対する想像力がないというか・・。まさに傍若無人なんです。 どうしてかなあ？と、ずっと考え続けていますが、よくわかりません。 「自分の家族・友人・知人など自分中心の狭い世界だけが、彼らにとって人間界なのであって、それ以外の者は人じゃない、ポスト、机、電柱、石ころと同じ、単なる物にしか見えないのだろうか・・。そうとしか考えられない事象が多すぎる。仲間うちではちゃんと会話も挨拶もする、たぶん思いやりも見せるんだろうに・・」 何でこんな情けないことになっちまったのでしょうね。 かといって、文部省から「心のノート」のようなものを孫に押し付けられたくもなし・・・。 せめて自分は、今回鉢妃さんを悩ませた無神経なド厚かましいオバサンたちのようにはならんように心がけます！！