95講
田口倫子タイ宣教師

「成長を願って」

マタイ１３：３１〜３３
2003年5月17日

主イエスの赦しと復活の力が私たち一人一人の内にあり、私たちが内に外に成長することが聖書の約束です。

（１）外に向かって『天の御国は、からし種のようなものです。それを取って、畑に播くと、どんな種よりも小さいのですが、成長すると、どの野菜よりも大きくなり、空の鳥が来て、その枝に巣を作るほどの木になります。』（マタイ１３：３１〜３２）　小さなからし種も命があり、大木に成長します。私たちはいつかやがて「私」を通して救われる人、主に仕える人が起こされる約束を持っています。

（２）内に向けて『天の御国は、パン種のようなものです。女が、パン種を取って、３サトンの粉の中に入れると、全体がふくらんで来ます。』（マタイ１３：３３）　イースト菌（パン種）は、パンの中にあっても、外からは見えません。しかし、ふくらんで来るので、パンにイースト菌があることがわかります。主イエスの赦しと復活の力によって私たちの内側が変えられ、キリストに似る者となります。

奉仕しているタイの教会の成長を願っています。ある日、バンコク市内の超教派の教職者の祈祷会で、一人のタイ人の先生に「成長のテクニック」を尋ねてみました。そのベテランの先生からのアドバイスはたった二つ。「まず祈ること」「主が教会を成長させてくださることをあなたは信じますか」でした。テクニックを求めていた私には、これはチャレンジになりました。

私の内と外に働いて下さる方が共におられる。私を通して人が救われ、自分がキリストと似たものとされる。ともすればこの約束をあきらめたり、希望を見失いがちです。しかし、「まず祈ること」「主に期待すること、主の力を信じること」に信仰をもってチャレンジしたいと願います。