平日にいつでも時間のある鉢妃は、「世間が混んでいるゴールデンウィークは在宅」の主義。しかしながら、奥方の、たっての！たっての！！たっての！！！願いで、１０日前になってようやく、文字通り、重い腰を上げたのでした。

あっちこっちに電話をかけ続け、結局、近場の信州で何とか２泊分を確保。新幹線も適当な時間は全て満席でしたが、午後の出発、夜の帰京ということで、切符も無事入手出来たのでした。


●第１日　５月２日（日）　

東京駅１２：４８―（長野新幹線「あさま」）
―上田駅１４：１７（上田城跡）


東京駅、新幹線の八重洲中央改札口で、１２時半に待ち合わせ。奥方は早速迷子です。携帯に電話をすると、「南口に居る」と言うので、動かないように言って、こちらから迎えに行きました。

ＧＷなので、東京駅は大変な人出。お弁当もどんどん売り切れていきます。幕の内弁当とお茶を買って乗車。２人揃っての席が取れたと喜んでいたら、ドアの前の席でした。ま、取れただけで良しとしなければ。





八重桜、白藤乱れ咲く上田城趾で

長野新幹線の開業はいつなのか、鉢妃は乗るのは初めて。お弁当を食べているうちに、上野、大宮、高崎、軽井沢、上田、と、たった１時間半で到着。上田がこんなに近いとは、ホテルを決めるのを検討している時に、初めて知ったことです。

先ずは、ホテルへ。「駅前」と書いてあった通り、階段を下りたら目の前でした。繁華街とは反対側のせいか、ＧＷというのに人が居ません。今夜の部屋はシングル。何しろ、鉢妃は人生５７年間１人で宿泊したことなどないので、シングル初体験。電気をつけて寝ようっと。

チェックインを済ませた後、「今日はまだコーヒー飲んでないわね」と、奥方はホテル内のレストランへ誘います。

彼女の日常は、３度の食事の合間に、お１０時には和菓子とお抹茶、お３時には洋菓子とコーヒーを欠かさないそうです。お茶の後は、「お土産の下見をしてもいい？」と遠慮がちに。鉢妃も売店を見るのは好きなので、同行。

旅行初日は、３時半か４時になってやっと観光開始です。上田城跡の雰囲気がよいと聞いてきただけで、他に見るべき所があるのかどうか。ただ旅に出るだけでストレス解消になると言う奥方ですから、「別にあっちこっち行かなくてもいいのよ」ということでした。

鉢妃が地図を持って上田城跡に案内。方向音痴とは言え、地図が詳しければ何処へだって行けます。道中、今時、「ラジオ店」なる看板のお店（写真左上）がありました。家電屋さん？

●上田城趾へ
上田城跡は大きな公園になっています。入った途端、藤棚に白い藤が咲いているのが見えました。その他、東京ではとっくに咲き終わった八重桜、はなみずきなどが満開（冒頭の写真）。



真田井戸。６角？８角？



六文銭がマークの真田神社



酒樽茶室

新緑が美しく、人は少なく、散策にぴったりの広い敷地。「ＧＷにも人の少ない所があったでしょ？！」と、奥方得意気。あのー、旅程を組んだのは鉢妃なんですけどー！

上田城は、真田家ゆかりのお城。珍しい形の井戸がありました。この井戸には抜け穴があると言われています。形が珍しいと言えば、酒樽の形の茶室と言う妙なものもありました。

お堀には、鯉のぼりが上がっていて、鉢妃は感激。長年、見たことがありません。そう言ったら、奥方は、「そおお？！」なんて返事。湘南で見る？平戸で？

夕食は、ホテルへの帰り道、玄関がちょっと気の利いた作りのお蕎麦屋さんを奥方が見つけました。そば定食を注文。

ホテルに戻り、鉢妃の部屋で、いっぱい集めたパンフレットや時刻表を睨みながら、翌日のコースを考えます。旅に出るまでは忙しかった奥方、全て鉢妃任せでしたが、旅先の夜はたっぷりの時間を利用して、いろいろ考えてくれました。あちこち行かなくても良いと言ってた割には、盛り沢山。

１０時半頃それぞれの部屋にお引き上げ。鉢妃はそのままですが。シングルはバスルームを自由に使えるし、なかなかいい点も。旅行前日はいつもバタバタするので、疲れていたこともあり、不安感を感じる暇もなく、ぐっすり。



右中央に鯉のぼり



背後に信州の山々

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