98講

「内に住む御霊」

ヨハネ１４：１６〜１７
2003年6月8日

本日は「ペンテコステ」（聖霊降臨日）。使徒の働き２章に記されているできごとを記念する教会誕生の日。弟子たちは聖霊を受けたことによって宣教の力を得、世の果てまでキリストの福音を伝えていくことになるのである。

「聖霊」（＝御霊）は三位一体の一つ（位格と呼ぶ）を成す神である。全知全能で私たちと交わりを持つ方である。イエス・キリストは最後の夜、わたしはいなくなるが御霊がわたしの代わりに来ることを預言、約束された。「しかし、助け主、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊は、あなたがたにすべてのことを教え、また、わたしがあなたがたに話したすべてのことを思い起させてくださいます。」（ヨハネ１４：２６）　聖霊は「助け主」と呼ばれ、キリストのことをあかしし、私たちを真理に導きいれる方である。

キリストは目に見えるかたちで「降誕」したが、聖霊は復活から７週間後、見えないかたちで「降臨」した。私たちには聖霊はどうすれば来てくださるか。「悔い改めなさい。そして、それぞれ罪を赦していただくために、イエス・キリストの名によってバプテスマ（洗礼のこと）を受けなさい。そうすれば、賜物として聖霊を受けるでしょう。」　悔い改めてイエス・キリストを受け入れて洗礼を受ければだれでも御霊の神がその人の中に住むようになる。「その方はあなたがたとともに住み、あなたがたのうちにおられるからです。」（ヨハネ１４：１７）　聖霊はわたしたちの内に住まれる神である。

御霊の神が私たちの中に住んでおられるからこそ、私たちは罪や悪の道に進みそうになっても聖く正しい道に連れ戻されるのである。「あなたがたは、神の神殿であり、神の御霊があなたがたに宿っておられることを知らないのですか。」（Ｉコリント３：１６）　そればかりでなく、積極的にキリストをあかしし、伝道に力を与えてくださる神である。御霊の神よ、どうか愛と感動に欠けた私たちのこころに点火し燃やしてください。