嫁姑旅行は、これで何回目になるでしょうか？昨年に引き続き、今回も、５人全員集合の旅となりました。

東京在住の鉢妃と義妹２の２人が、同じころ帰省すると判って、旅の計画が持ち上がり、最近家にこもりがちだった義母も、お医者さまから、億劫でも外に出ないといけない、と言われたということで、スワッとなったのでした。

●第１日　６月１３日（日）　

新大阪（８：１０発）---（新幹線）
---新山口（１０：１６着・１０：３１発）---ＳＬやまぐち号
---津和野（１２：２８着・市内観光・１４：１２発）
---快速　萩・津和野号---東萩（１６：０１着）
---タクシー---「北門屋敷」泊



萩の宿「北門屋敷」庭園

前夜、鉢妃、義妹２、義妹３が義母の家に宿泊。当日朝は、義妹４も芦屋駅で集合して、そこから旅が始まりました。新幹線、新大阪の２０番線のホームへは、昨年広島へ行った時にも使いましたが、エレベーター（荷物用は、上がってから見つけましたが）もエスカレーターも見当たりません。義母をみんなで引っ張って、階段をえっちらおっちら上ります。今後のために、１度探してみないと。

津和野の見学時間が１時間半ほどしかありません。ＳＬも展望車も、その時間しかないので、仕方がないのです。お昼時ですが、津和野で昼食などしていたら、見学なんかできません。で、新山口の駅で駅弁を買って、津和野に着く少し前に、ＳＬの車中で食べることにしていました。



SLやまぐち号

構内に駅弁売り場はたった１つ。種類がいろいろなのは３個（１０００円くらい）しかなく、もう１つ似たようなの（８００円くらい）を選び、最後の１つは、巻き寿司（同じ物ばかり入って、５００円くらい）しかありませんでした。

先ず義母に聞くと、８００円のを選びました（値段など見ていませんが）。後はじゃんけん。義母までじゃんけんに加わっていました！何のためのじゃんけんか判らなかったんですね。

義妹２が負け。あとの３人が１０００円のを取り、巻き寿司は義妹２に。それぞれに精算し、安上がりだから我慢してね、と。

ＳＬに乗っていても、窓の外の煙がそれらしいだけ。５分停車する駅で下りて、写真を撮りに走りましたが、私たちの車輌は最後尾だったので、大急ぎ。

さて、お弁当です。鉢妃と義妹３が隣同士、通路を挟んで、後の３人が座っています。向こうの３人は、分け合って食べ始めたので、こっちのはもういいわね、と、２人はそれぞれに自分のを食べ始めたのですが…。

お弁当大賞を取ったと書いてあったのに、妙な味のもあり、おまけにお腹の何処に入ったかと思うほど、物足りません。鉢妃だけでなく、同じのを食べた２人も同意見でした。念のため。

ちらっと見ると、義妹２の巻き寿司が３つ残っています。でも、じゃんけんで残り物を押し付けた感じになっているのに、今更頂戴なんて言えないわねぇ、と、こちらで笑って言い合っていました。

彼女が全部食べ終わってから、そのことを言うと、「私も、どうですか？と言おうと思ったんですけど、３つのうち２つ上げてしまったら足りないなぁ、と思って止めたんです」と！巻き寿司の方が、残り福だったようです。



津和野駅到着

津和野駅で下車。古い街並みを歩くことになり、母だけタクシーに乗せて、１周してもらうよう頼んでおきました。集合は、駅前の「安野光雅美術館」の中。

鯉が泳ぎ、花しょうぶの咲く街並みを散策し、待ち合わせの場所に向かうと、義母が美術館の外の、かんかん照りの中に立っています。中には椅子があったのに、出発の時間を聞いていなかったため、心配で、出て待っていたとか。





上：花菖蒲が咲き鯉が泳ぐ
下：作り酒屋さん。津和野らしい光景

しかも、一時は、道路の真ん中に立っていて、通りがかりの人に、注意されたそうです。「呆け婆さんと思われたかしらね」と笑っていましたが、危ないこと！　日頃から、道の真ん中に出て行く癖があるので、いつも注意してるんですけどね。

津和野には古いお家が残る

津和野駅に戻り、ロッカーから荷物を出し、義母の待つベンチへ。目の前のホームに電車が来ると思っていた人（義妹４）、完全に人任せで何にも考えていなかった人（鉢妃はこれに該当！）等で、危うく電車に乗り遅れるところでした。義妹３が気付いて、向こう側のホームまで階段を上がったり下りたり、大慌て。

ここからは展望車と聞いていたので、窓に向かってシートがあるのかと思っていたら、テーブルのついた、向かい合う席です。展望車輌は客席とは別にあるのでした。海が見えるというので、義妹たちと展望車輌に移動。座りにくそうな金属の椅子が、窓に向かって並んでいるだけ。





展望車つき快速「萩・津和野号」

東萩駅に到着。宿からのお迎えは無いと言うので、タクシーで旅館へ。武家屋敷の門構えですが、中に入ると全くの近代的洋式。ロビーから庭に向かうテラスには、ブーゲンビリアの鉢がいっぱい。南国ムードです。でも客室に向かっていくと、和風旅館。このチャンポンが、ちょっと？の感じ。

庭園を散策後、温泉へ。と思ったら、大浴場も露天風呂もありながら、温泉ではなさそうという意見が。



萩の宿「北門屋敷」のたたずまい

夕食は、お食事処へ。仕切りがあり、個室に分かれているのですが、時間帯が違うのか、他にはお客が居ないようでした。

お運びの男性が、いきなり、「私の想像では、恩師と生徒さんの集まり、というところでしょうか？」と。ブー、全然違いますねー。次のお運びの時には忘れてるかと思ったら、「普通に考えれば、お母さまと娘さんでしょうが…」。義妹たちは、「あたりー！」鉢妃は、「７０％当りだけど、違いまーす。もう１度考えて！」。次に来たときには、「もう限界です、これ以上は判りません」。

「姑と嫁。血のつながりはありません！」
「ということは、息子さんが４人いらしたのですか？！」
「いらしたじゃなくて、今も居るの！」
「あっ、済みません！似たお顔の方がいらっしゃると思ったのが、間違いの元でした」

「姑と嫁の旅なんて、珍しいでしょ？」
「はい、聞いたことがありません！」
うるさいお嫁さんにうっかり質問をしたものです。１を言うと１０返ってくる！

食前酒の甘いお酒のほかに、冷酒を注文。義妹たちは、飲める人ばかり。鉢妃はお猪口に２ｃｍばかり。それをお水と交互にゆっくりと。それでも相当赤くなり、義母に、「今夜は、私のことはいいから、紀子さんの面倒を見てあげて！」とからかわれました。食事は、懐石料理でしたが、全員が苦しい苦しいと言いながら食べたほど、次々に出てきました。

９時頃だったか、みんなで部屋に引き上げ、鉢妃は、とにかく横になりたくて、お布団に。義妹２、義妹３が、明日の計画を立ててくれている様子。

そのうち、「紀子さんを起こしましょうか？」と言う、義妹４の声が聞こえました。義妹たちはもう１度お風呂に入る様子。「私はもういいわ」と断って、その後のことは覚えていません。気が付くと、部屋は真っ暗で、全員お布団の中。

何時かも判らないまま、それからは長い間眠れませんでした。約１名、寝息（？）の高い人が居たものですから。でも今度は目覚ましのベルで目覚めました。９時過ぎから朝までずっと眠っていたと思われたらしく、義妹２に、「紀子さんたら、赤ちゃんみたい！」と笑われてしまいました。

朝７時半から夕方４時半までの大半を、乗り物を乗り継いでいた初日でした。

右上：宿のレトロな階段。宝(塚？）ジェンヌ気分



津和野のなまこ塀


　

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