104講

「ヤコブ（４）リバイバル」

創世記３５：１〜８
2003年7月20日

ヤコブ家族がシェケムに滞在しているとき、娘のディナがヒビ人に無理矢理犯されるという事件があった。怒り心頭の息子シメオンとレビが策をめぐらし、敵を欺いて町の男子を皆殺しにしてしまう（創世記３４章参照）。ヤコブは窮地に追い込まれて大変悩む。そのとき、どうしたか。

ヤコブは神のみことばを聞く。「立ってベテルに上り、そこに住みなさい。」（創世記３５：１）　ベテルはヤコブにとって信仰の原点であった。救いのはしごを見、主の臨在を確信した場所であった（創世記２８：１０〜２２）。そこに戻って行ったのである。

ベテルでは先ず「そこに、、、あなたに現れた神のために祭壇を築きなさい。」（３５：１）　祭壇はその神への感謝と罪の赦しのため、神に自分の身代わりとして動物をささげる場所であった。私たちは今、イエス・キリストがその犠牲となってくださった故に、祭壇は必要がない。しかし、絶えず神に礼拝を献げることが求められている。

「あなた方の中にある異国の神々を取り除き」（３５：２）　信仰の篤そうに見えるヤコブの家族の中にも、通ってきた異国の国の神々や偶像を持っている者がいたのである。私たちの中に、もしも身に着いてしまっている異教の習慣や、捨てられない異教の像などがあれば、それらを取り除こうではないか。そうして、唯一まことの神との純粋な関係を回復することが必要なのである。「身をきよめ、着物を着替えなさい。」（３５：２）　こころも外見も再出発にふさわしくありなさい、と主は仰せられた。

私たちの信仰生活の道中には信仰のリバイバルが必要な時がある。リバイバルとは「再びいのちを得る」ことである。信仰のリバイバルはかつて私がいのちを得た場所に戻ることによって与えられることが多い。救いの原点である主の十字架を信じた場所に戻り、異教の神（金、名誉、欲望などの神も含まれる）を徹底的に捨てて、今一度聖められて再出発できるように祈ろう。