●２００５年６月１３日（月）

東急沿線が延びて、葛飾区の「堀切」という駅まで乗り換え無しで行けるようになったので、昔から有名な「堀切菖蒲園」に、１度行って見たいと思っていました。京成本線の「堀切菖蒲園」駅から徒歩１０分としか書いていないので、公園事務所に聞いてみました。「堀切駅からだと、荒川の橋を渡らないといけませんからねー。歩いたことないですけど、２０分か２５分かかるでしょうね」

それでも、直行で行きたかったのです。歩くのは好きだし、乗換えで１０分より、乗り換え無しで２５分の方がいい。

で、検索して、１０：３３発の南栗橋行きに乗るように計画していました。見頃情報を見て、日程が決まったとき、友達から「私は１０：０３でもいいわよ」と言われ、「じゃあ、そうしましょ」と、何の考えもなしに変更。当日駅へ向かう途中、その電車は、途中までしか行かないことに気づいたのでした。

元々、２人だけで行く予定でしたが、友だちの輪が広がり、駅には４人集合。親の介護で、故郷との間をひっきりなしに往復しているお疲れモードの友だちも来てくれました。

終点の「押上」駅で下車。次の電車を待っても良かったのですが、成り行きで、一旦東急の改札を出て、京成の改札を入り、２階から３階までの長い階段を上り、京成成田線に乗り換え、「青砥」駅下車。また３階から２階に下り、京成本線上野行きに乗り換え、２つ目の「堀切菖蒲園」駅下車。フー！　結構面倒でした。

駅からはあちこちに「堀切菖蒲園入り口」の看板があり、それを頼りに迷うことなく到着。この点はよかったこと。ぎらぎらした陽射しで、暑いけれど、真っ黒に焼けそうで長袖を羽織り、写真を撮るのに、日傘を閉じて、帽子に変えました。



湿地帯に花菖蒲が植えてあるだけかと思ったら、手入れの行き届いた庭園になっていて、あじさい、牡丹、藤、柳、ぎぼうし、見たこともない「フェイジョア」という木（写真上）が、整然と植えられています。

肝心の花菖蒲は、ちょうど見頃で、よくこれだけ考え付いたと思うほど、日本的な名前が、１つ１つ書かれていました。「十二単」、「桂の君」、・・・、あらま、いろいろ見たのに、殆ど覚えていません。

江戸時代、文化年間（１８０４〜１８１７）から栽培されているそうで、そんな歴史のあるところとは知りませんでした。２００種６０００株あるそうです。

でも、一通り見るのに、たったの３０分ほどでおしまい。「電車で来るとき、荒川の橋は結構長かったわねー」とか、お昼を食べるのに、「駅前にいろいろあったわねー」とか言うことになり、結局又、京成「堀切菖蒲園」駅へ。途中見つけたお蕎麦屋さんで昼食。天ざるが思いのほか美味しく、みんな満足。

商店街は、花屋さんかと見まがうほど、店先に花の鉢が置かれ、何処も綺麗にしていました。ゼラニウムを、私ほどの規模で育てている家はあまり見ませんが、１鉢や２鉢ながら、１つ１つが大きくて立派な花を咲かせている家もあり、ライバル意識がメラメラ（？）。挿し芽で、若い花を育てないと、と思った次第。

まだ１時。近くに甘いものを食べるお店が無く、駅で地図を見て、６つ先の上野に行くことになりました。上野からの帰りは、ホーム乗換えだけで便利なのです。

有名甘味処「みはし」へ。その後、アメ横で諸々物色。友だちのお父さまがかりんとうが大好きだそうで、私の得意な「花月」にご案内。私も、この店にしかない甘いおせんべいを購入。次は、「うさぎや」のどら焼きを買いたい人が居て、私もせっかく来たんだからと１箱購入。

「帰る？　コーヒーでも飲まない？」と遠慮がちに言う人が居て、「いいわよ、いいわよ」と、みんな、とどまるところがありません。目の前には、「風月堂」。でも、安いところでいいわ、という意見に従って、違うお店に。Ｍ専務、済みませんねえ。友だちの中には、アメ横で散財して、帰りの電車賃があるかしら、と心配している人も居たものですから。

と言うわけで、直行電車ではないわ、上野に出るわ、同行者は多いわ、と、「想定外」ばかりの１日でした。

違うグループの人からも、行きたかったと言われ、私以外にも物好きが大勢いることが判り、嬉しいです。またこの沿線で直行できる場所に何かないかなー？