世間が夏休みに入り、夏が過ぎ、とうとう秋が来て・・・。この２ヶ月間、ずっと関西の実家で暮らしています。東京に居る夫とは別居状態！

老々介護の負担を軽減するため帰省したまま、次々にことが起こって帰京できなくなったのです。♪かーえりたーい、帰れない♪　文字通り病人の手足となって働き、「聞くも涙、語るも涙」のエピソードもいっぱいありますが、それは内緒。

Ｆ氏の選挙の激励会も、とても無理と思っていたところ、珍しく両親の許可が出て参加できたのでした。結局は父の体調不調の緊急連絡が入り、慌てて帰宅したのですが。

それはともかく、この滞在で面白い発見がありました。母が、私とこんなに長く一緒に居て話をしたのは、初めてのような気がする、と言ったことです。子供時代を含めた６０年近くもの間で？！　そう言えばそうなんですよね。

今までも、毎回帰省する度に長逗留ですが、それでも２週間あまりが最長。それに、夫の実家だけに泊まったり、半々だったり。しかも以前は、友達の誘いに乗って出かけてばかり。ちっとも居た気がしない、と、よく言われたものです。今回は、買い物（徒歩５分の駅周辺）以外、ほとんど実家に居ますから。

母は、私の幼稚園児代から結婚後もずっと仕事を持っていましたから、家には夜しか居なかったわけです。また、結婚前、我が家は結構大世帯でした。両親＋私たち兄妹＋母方の祖母＋お手伝いさん（たまに２人）。それに近所に隠居していた祖父がよくやってきましたから、家の中に８人も居ることがあったのです。だから、母とゆっくり話す時間などなかったのでしょう。

子供時代の話をすると、母の知らないことがいっぱいあって、「仕事をしてたから、私のことなんか覚えてないんだ！」と思ったり。逆に母からは、今頃気づいたかのように、「ずいぶん性格が変わったんじゃない？　昔は引っ込み思案で、”くそ”がつくほど生真面目だったわね」なんて言われました。今、は不真面目？！

これからは益々介護の日々になるでしょう。夫はどうなる？！　でも、この年で、両親と話が出来るのは、幸せなんでしょうね。