夏以来、胃の具合が悪く、内視鏡検査を受けました。友だちから、「胃カメラならこの先生」と勧められていた、初めての医院に行ったのです。

相変わらずの沢山のポリープと、あちこち出血している写真を見せられましたが、ただの胃炎ということで、お薬も出ませんでした。その後、細胞検査の結果も大丈夫。

こちららとしては、それでおしまい、となるところだったのですが、実は、受診の際、友だちから、何かデータがある方が良いと言われ、過去３年間の人間ドックの結果を持って行ったのでした。

それを丁寧に見ていらした先生、
「コレステロールが、こんなに高いじゃないですか！」
「３００以下なら、お薬を飲まなくてもいいと言われたんです」
「医者によって、いろいろな考えがあるでしょうが、私はコレステロールの研究もしているんです」
と、引き出しから、棒グラフを書いた資料を見せられ、
「悪玉が、この最悪の枠に入っていることをしっかり認識してください！これで、薬を飲まないなんて、私には信じられません！」

「貴女は、遺伝的、家族性のものですね。ご家族に高い方は？」
「はい、父は３８０もありました」
「そうでしょうね、家族性の場合は、食事では下がりません」
「１度３ヶ月間徹底的に食餌療法をしたら、２８０くらいから、２２５まで下がったことがあるんです」
「それを一生続けられますか？薬を飲んで下がれば、“人並みの生活”ができるんですよ」

父は医者、義父は薬の開発者だったのに、私は、薬はできるだけ飲まない主義。中性脂肪は少ないし、善玉も多いのに、飲まなきゃいけないの？食後薬を常用する生活は、年寄りくさくて嫌だなー。

でも、これもきっかけ、と納得し、１日１回、食後に投薬の生活が始まりました。検索してみると、「家族性高コレステロール血症」を謳っている薬。年齢のせいか、体格のせいか、５ｍｇの小さな錠剤です。

食生活はいつもと同じですが、元々食餌療法をしているようなものでした。昔栄養士さんから言われた、「卵は高蛋白の栄養源ですから、１日１個はいいですが、魚卵だけは避けてください」との教えを何年来ずっと守ってきています。

いつの間にか、フランス料理もケーキも好きじゃなくなって、滅多に食べなくなっていますし、卵料理も家では稀。とにかく、コレステロールの高いものは、なるべく避けてきました。それでも、毎年２７０〜２９０の値だったのです。

お薬があと少しになった頃、採血検査のために受診。結果が今日判明。なんと、前回２８１だったのが、１ヶ月足らずで１７０に激減！　薬は１日おきで良いことにもなりました。

やったね！これからは、大好きな、鯛の子の煮たのや、たらこを熱いご飯に乗せて、「人並みの」食生活ができるのです！　薬で下げて好き放題なんて、なんだか「ずる」のような気もしますが。