123講

「栄光の王キリスト」

詩２４：７〜１０
2003年11月30日

クリスマスを待ち望む待降節（アドベント）に入った。イエス・キリストの降誕は旧約聖書に預言され、待ち望まれていた。クリスマスの赤はキリスト十字架の血を、緑は永遠のいのちを表わす。私たちも救い主を待ち望もう。

キリストの身分としては神であり、人であったが、その働きは３職務で、「王」「祭司」「預言者」である。「栄光の王がはいって来られる。栄光の王とは、だれか。その栄光の王とはだれか。万軍の主。これぞ、栄光の王。」（詩２４：９〜１０）　イエスご自身が「私は王である」と宣言されている。（ヨハネ１８：３７参照）「栄光の王」は私たちにとってはイエス・キリストのことである。

キリストが王であるとは、絶対的力、主権を持ったかたであり、国を支配し、治める最高責任者、為政者であるということである。その国と民とは地上のすべての民を指す。さらにまたその支配は天国においても絶対である。｢神は、私たちを暗やみの圧制から救い出して愛する御子の御支配の中に移してくださいました。｣（コロサイ１：１３）「私は天においても地においてもいっさいの権威が与えられています。」（マタイ２８：１８）

ユダヤ人たちはこの世の俗的な王を待ち望んだが、本当に必要な王は、私たちの霊魂を支配し救ってくれる王であった。イエス・キリストはまさにこのための「栄光の王」であった。この王のもとにある国民は全く安心である。霊魂の平和を与えられ、すべてをお任せすることができる方だからである。

彼は、世の王のように組織や圧力や剣や物的なものによらず、「みことば」と「みたま」によってキリストの王国を統治される。そして、過去から現在、未来に至るまで死ぬことがなく、永遠の王である。まさに王の中の王（King of kings）。その統治の目的は、王国の民の救いの計画の実行である。王自身が十字架にかかるという手段によって。そのために来られたのである。