山形市内を少し見て回ったあと、１時間に１本しか出ていない仙山線（仙台-山形)で、山寺駅へ。駅からは案内板に沿ってお寺に向かいます。陶器を売っている店の前で、奥方は「後でなきゃ駄目？」「だめだめ後で」と鉢妃。

元々奥方は、階段が多いと聞いているお寺まで登る気がなさそう。膝が痛いので、初めから途中で挫折と決めています。でも、私は、山形なら山寺、と聞いていたので、今日はこれがメイン。何しろ１時間に１本の電車にまた乗るわけですから、時間通りに動かないと。奥方も、どこかでパンフレットを見て、山寺からの景色がいいんだって、と言ってたのですから。

　

ここより長い階段

でも、平らなところばかりで、どこへ行けばいいのか判りません。日枝神社というのがあったので、神官の方に聞いてみました。
「たていし寺（立石寺）という山寺へはどうやって行くのですか？」
「山寺というのは、この辺の地名なんです。たていし寺と書いて、”りっしゃくじ”と読むのですが、もう少しまっすぐ行くと、山門がありますから、そこから上ってください」
なーんにも知らず、しゃーしゃーと間違ったことを言ってしまった鉢妃です。





立石寺本堂の前で

山門をくぐると石段が始まりました。奥方は、「ノッコのペースで上がってね。後から勝手に行くから」と。さっさと行けば往復１時間だと聞いていたので、「挫折したら、さっきの陶器屋さんで待ってて」と先に上り始めました。







時々、振り返ると、奥方も上ってきています。名残の紅葉を写真に収めながら、別行動で上っていきます。降りてくる人が、後半分と言う人もあれば、まだまだ半分にはならない、と言う人も居ます。階段の数を調べたわけではなさそうで、皆さん、自分の感覚だけで言ってること。でも、とうとう、「奥の院まで５分」という看板を発見。下の方に居る奥方にお知らせ。







奥方も上りきりました。えらい、えらい！　後で知りましたが、石段の数は１１００余段とか！　今まで交互に撮ってきた写真を、近くの人に頼んで、登頂記念に揃って撮っていただきました。



下りは楽ですが、膝を痛めやすいもの。私の方が膝が痛くなり、最後の方では足を引きずりながら下りました。

うーん、路上の消火栓が気になる

奥方待望の、先ほどの陶器屋さん（写真下）へ。どれも高いのに、お茶道具を物色し、お茶入れとお茶碗をお買い上げ！　買うときは買うんだ！　山形名物さくらんぼの木の灰を釉薬にしたものとかで、すぐに気に入った様子。そういえば、今まで、日本全国あちこち同行しましたが、よく買ってますね。



この日の目的をそれぞれに達した２人は、満足して、山寺駅に戻ります。また仙山線で仙台駅へ。ホテルのお迎えバスで秋保温泉到着。



なかなかきちんとした綺麗なホテルでした。大浴場で温泉に入った後、食事処へ。懐石料理とフランス料理を選べるのですが、当然和食。何となく飲みましょうかとなり、冷酒をグラスでそれぞれに。お料理も、値段の割には充分満足。

運動した日でお腹が空き、記念に撮る写真のことなどすっかり忘れて、食べることに専念した２人でした。

ここで、このホテルの詳しい特典が判明。チケットが３枚ずつ付いていたのを、売店でのお土産代１５００円分と思っていたら、ここでのドリンク代としてお使い下さいと言うのです。６５０円だか８５０円だか書かれていたのが、チケット１枚でいいんですって。後２枚は売店で消化。

チケット分まで計算すれば、まー、何と安いこと！　エキストラベッドも入る広さの角部屋（写真右上）の２つの大きな窓からは、紅葉の山並みが見え、選んだ甲斐がありました。

　

左：芭蕉　右：曽良

　　

　

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