●第３日　１月２２日（日）

コペンハーゲン→オスロ→トロムソ







トロムソ市内見物

●ホテル内を奔走

５時前に目が覚めました。６時半に集合の約束ですが、飛行機のチケットのチェックインが出来ているのかどうか判らないので、７時に空港では遅くないかと心配になってきました。

母娘の部屋は判っていたので、すぐに連絡。カップルの部屋は聞いていなかったので、フロントに電話。男性の方の名前を言うと、そんな人は居ないと言われ、びっくり。１部屋に代表者１人しか名前を書かないので、女性の方の名前でやっと判明。

ところが部屋番号を教えてくれずに、いきなり電話をつないでくれたのです。ベルは鳴ったのに切れてしまい、今度はフロントまで出かけ、部屋番号を聞きだしました。部屋を駆け回って探し出し、早朝からノック。用意ができ次第集合、と言うことに。ほんとはすぐ近くの部屋だったのに、方向音痴の鉢妃は、廊下をグルグル１周していたのです。


●コペン発オスロ着　スーツケース戻る

６時前に集まって、まだ閉まっているレストラン前に用意された、パンやコーヒーで急いで朝食。タクシーを呼んで貰って、６人で空港へ。

空港では、そこら辺に居る係員にチケットを見せ、どこへ行けばよいかを質問。
すると、既にチェックインされたことになっているので、搭乗ゲートに行けばよいとのこと。でも奥方は、念のために他の人にも聞こうと、後２人に確認。３人が同じ答えだったので、やっと安心して搭乗ゲートへ。中国人が最初の日に、「以前３人に聞いたら、全員違う答えだった」と言っていたので、信用しなかったのです。

早く来たときに限って手続きの必要が無く、搭乗時間までお店をうろうろして過ごしました。初日に待っていたゲートですから、場所はよく判っています。

今度は順調に離陸し、オスロ空港に到着。荷物が出てくるベルトコンベヤーの脇に、私たちとカップルの４人のスーツケースが既に下ろされているのを発見。

間もなく、母娘の荷物も、少し離れたところから見つかりました。カップルの女の子など、「私、泣きそう！」と、目がうるうる！

この女の子は、成田からの飛行機で、肩を出したセーターにミニスカートのいでたちだったので、奥方が、あの子寒くないのかしら？と最初から目をつけていたのです。おばさんはお節介！

それを言うと、「２日目はさすがに寒くて、中にＴシャツを着ました。ズボンもスーツケースの中にあるんです」と言っていたのですが、その姿のまま３日間を過ごしたわけです。


●オスロ発　珍しい光景

コペンハーゲン空港は、フローリングが素敵でしたが、オスロ空港は、梁に木材が使われており、これもまたおしゃれ。





オスロ空港。ここでは梁に木材が使われていました

無事に手続きを済ませ搭乗。飛行機は出発準備が出来ると、先ずバックするんですね。それから、クレーン車のような除雪車（写真下）が近づき、翼の雪を吹き飛ばします。最初は吹き飛ばし、雪が無くなると、ドロッとした液でコーティングしているようでした。クレーン車に「エレファントと書いてある」と鉢妃が言うと、「キリンじゃないのね」と奥方。なるほど。




離陸前に除雪

●目的地トロムソ着

オスロから飛行機で２時間。日本から見たら、世界の果てとも思える、北極海に面したトロムソに到着（写真左は空港）。「とうとう着きましたね」と、６人は異口同音に。初日に着くはずだった場所に、３日目にしてようやく着いたのです。

ここで、スカンディック・ホテル（トロムソで１番有名なホテル。私たちも多分ここになるでしょうと旅行社から言われていたのに、書類が届いたら、全然違っていたのです）に泊まる母娘（私たちとは違う旅行社）とはお別れ。

カップルは私たちと全く同じ旅行社で、トロムソのグランド・ノルディックホテル（写真右）４泊の予定で来たのでした。

到着したトロムソは、−１２度との情報。タクシー乗り場で待つほんの少しの間も、かなりの冷え込み。４人でホテルまで相乗りして、彼等は連泊、私たちは明朝早く発つと言うことでお別れをしました。



グランド・ノルディックホテルのロビー


●ショッピングは日曜で閉店

着くなり、「さっ、行くわよ！」との奥方のお言葉。ショッピングとなると、張り切る奥方です。でも、タクシーの中で気づいたのですが、今日は日曜日。お店は全て閉店。ウィンドウ・ショッピングしかできないのです。





既に真っ暗な中、お店巡りをしました。アクセサリーのお店（写真上）を外から見ていると、奥方が、「こんなんじゃストレスがたまるわ！」と。夕食を食べるお店も物色しましたが、パブのようなところばかりで、レストランと言えるようなお店が見つかりません。１軒だけ、それらしきところを頭にキープしておきました。

夕食にはまだ早いし、足もジンジンするほど冷え込んできたので、一旦ホテルに戻ります。


●レストラン探し

夜はいっそう冷えるので、防寒着をしっかり着込み、さっきのお店を目指しました。と、さっきさよならをしたばかりのカップルと遭遇。既に、波止場近くのお店でステーキを食べて来たとのこと。どこにそんなお店があったのか、若者の要領の良さに感心。一応、候補として、どの辺りか聞いておきました。

さきほど見つけたお店に入りました。メニューを貰うと、パスタなどが書かれています。イタリアンと知って、気に入らない奥方。あくまで北欧料理を希望です。で、出ることになりました。ちょっと恥ずかしい。

じゃ、ステーキのお店に、と言うことで、教えて貰った波止場のホテルの辺りを探しましたが、いっこうに見つかりません。思いっきり冷たい突風が吹いて、２人とも吹き飛ばされそう！　足を踏ん張っていなければ、ツツツ、と走ってしまいそう。




トロムソの街。左上から時計回りに、
北極海に面した港。繁華街。坂の上から港方面を見る。
モダンな建物。それにしても暗い

目印のホテルで聞いたところ、カップルの見つけたお店の他に、お肉の食べられる良いお店があると、電話で営業していることを確認してくれました。奥方は、波止場付近は雰囲気が良くないから、街中の確認してもらったレストランにしましょうと。

でも、これも地図と状況が合わず、ぐるぐる回ったのに見つかりません。「なんてお店だっけ？　ペパーミントみたいな名前だったわね」と鉢妃が言った途端、暗くてよく見えない看板の字に「Ｐ」を発見。よく見ると、ＰＥＰＰＥＲなんとか。「あった！」。近視だし、方向音痴だし、よく見つけたものと、我ながら感心。食べたいという本能が誘導したのでしょうか？

カフェの２階と聞いていましたが、２階への階段もドアが閉まっていて、判るまでうろうろ。そこは雰囲気の良いレストランで、綺麗な女の子が１人お運びをしていました。記念写真（下）を彼女に撮ってもらいましたが、考えてみれば彼女を撮った方がずっと絵になりました！ 北欧の女の子は、ほんとに美人揃い。日本に来たら、すぐ女優さんになれそうな人ばっかりです。



探し出したレストラン「PEPPERMOLLEN」。
宿泊したホテルのすぐ傍でした！

お肉のステーキはトナカイであることが判り、奥方がここでしか食べられないから挑戦してみない？と言ったのですが、私は、変わった物は食べられないたち。悪いけど拒否しました。で、野菜のスープと種々のお魚の煮込み料理を。スープはちょっと酸っぱくて珍しい美味しい味でしたが、お魚料理は、鮭と鱈みたいな白身魚のスープ煮みたいなもの。特に美味しいと言うほどでは・・・。鮭は塩鮭に限る鉢妃です。


●オーロラとは無縁

ところで、その日は雪と突風。オーロラなんて出るようなお天気ではなく、最初っから期待する気も起きません。寝よ寝よっと、早くから就寝。でもその夜、鉢妃は何度も何度も目覚めました。夜中に地鳴りのような、ドーン！と言う音響が２度。友達から、オーロラが出るときは、地鳴りのような音がすると聞いたことを思い出し（これも説はさまざまのようです）、思わず窓辺に寄って空を見上げましたが、雨と雪の降りしきる鬱陶しいお天気。まさか、どこかで見えたと言うことは無いと思いますが。奥方は気づかずに眠っていましたが、翌日あの音の正体を確かめなかったのは不覚。





宿泊した部屋。
オーロラ撮影の為に買った三脚を使って撮影

オーロラとは無縁のお天気だったので、観光にも便利な街中のホテルが幸いしましたが、オーロラが出たとしても、照明の明るい街からでは、見えないとのこと。何が何でもオーロラを見たければ、郊外に行って、眠いのも我慢し、夜通し頑張る必要があるそうです。オーロラチャンスは３夜、というツアーだったのが３日目にして到着したので、チャンスは今夜だけだったのに、そこまでの覚悟は無かったですねー！

　



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