前回、「贈り物」について書いたところ、思いがけなく、この私が、素晴らしく気の利いた、真心のこもった「贈り物」を頂くことになったんです。

誰から？何を？
それはね・・・、今は、ひ・み・つ！
でも、汀里ちゃんからということと、その理由を以下に、そして、贈り物をもらったら、必ずそれが何であるか報告することをお約束しておきましょう。

高野山報告をよく読んでいらっしゃる方には、既にいきさつが書かれていますので、あまり新鮮味がありませんが、詳細を書いてみます。

龍神温泉組１０名は、紀伊田辺で、相も変わらず賑やかな宴会昼食を済ませた後、解散となりました。それぞれの用事で別の場所に行く人もあり、紀伊田辺駅からの新大阪行き特急電車には、女性４人、男性２人が、乗り込みました。

女性軍の占領した席は、窓際の席が日が射して暑いとのことで、最後に乗った鉢妃は、笹田先生の隣、生澤汀里ちゃんの正面に座ったのでした。

昔話や、鉄道の株の話、その他、鉢妃がその後暫く関西（三田の実家）に滞在することを知って、「その間、だんなさんはどうしてはるんですか？」ということから、汀里ちゃんは家事が得意ということも知りました。お料理、洗濯、掃除、台所の後片付けもちゃんとするんだそうです。わが夫も、鉢妃の留守中、１人で暮らすための最低限のことは何でもしてくれますが、文字通り最低限。帰宅後家の中を綺麗にするのは、毎回大変です。

株の話では、自分の済む沿線の株主になっていると切符がもらえるだの何だのと言っていたら、汀里ちゃんは、「元社員」と書かれた証明書を見せて、阪急沿線は無料だということでした。

そんなこんなで１時間半ほど経過。男性２人の降車駅、天王寺まで３０分を残す頃、ふと気づいた鉢妃は汀里ちゃんに言いました。
「今日は車中では飲んでないのね。こんなこと初めてじゃない？」と。

「ほんとは喉がカラカラなんです。でも、お金を使い果たしてしまったんです」
紀伊田辺駅の売店で、ビールの缶とおつまみを買おうとしたら、帰りの電車賃しか残っていないことが判ったんだとか。いつもは、全国津々浦々で使える郵便局のカードを持ち歩くそうですが、今回に限って、カード入れを間違って持って来てしまったという運の悪さ。

帰りの電車賃って、元社員は無料なんでしょ？
「地下鉄の分が」
じゃぁ、全財産２００円程しか無いの？！

丁度そこに車内販売のカートがやってきました。飲ん兵衛が我慢してるなんて、可哀想！
「ビール買ったげるわ」
「いいです、いいです。家に帰れば、冷蔵庫に入ってるはずなので、すぐ飲みますから」と遠慮する汀里ちゃんに、ビールを一缶買って差し上げました。飲む習慣がない鉢妃は、おつまみも忘れ、たった一缶だけ。気が利かないことでしたね。

なのに、なのにですよ！長逗留を終えて帰京したら、汀里ちゃんからのお礼メールが入っていて、

やさしさの臓腑にしみるビール飲む

という俳句が添えられていて感激したのです。汀里ちゃんの俳句は、いつも素晴らしい！それが、私に向けて詠まれたものですから、尚更です。

これだけでも充分なのに、その上に「贈り物」をくださると言うのです。二百何十円かのビール一缶に対して、普通なら遠慮すべきなんでしょうが、それが鉢妃の大のお気に入りの「贈り物」なので、厚かましく頂戴することにしました。

訳あって、それはちょっと先になります。今回は目録だけを頂いたようなもの。年内か、来春になるか未定ですが、「あまり先だと、空手形の”贈り物”になりますね」と、鉢妃の「深夜日記」の内容に合わせて書かれてありました。ちゃんと読んでくださっていると思うと、それもまた嬉しい！

１人で喜んでいてばかりで、皆様申し訳ありません！　海老鯛を今から大いに期待している鉢妃です。「贈り物はこうあるべし」の見事な例の報告をお待ちくださいませ。