147講

「創造主を知る」

詩139篇１〜６
2004年5月16日

「神の栄光のために」生きるのが人生の目的である。その「神」はどのようにして知ることができるか。キリスト教の「神」は「創造主」（この世を創造された、唯一まことの神）である。従って、先ず被造物を通して神を知ることができる。壊れていない自然を見ると誰でも神を感じる。古河出身の家老鷹見泉石の研究した素晴らしい雪の結晶も神の創造物以外何ものでもないと感じさせる。神は人間をも創られた。それも神自らの形に似せて創られた（創世記１：２６〜２７参照）。しかし、人間には罪が入り、形が歪んでしまっているので、人を通しては神を知ることが難しいのである。

「神」は聖書を通して知ることができる。それは聖書が神の霊感（＝息）によって書かれたからである。聖書は世界の2千数百の言語に翻訳され、年間2億数千万冊発行されている超ベストセラーである。新約、旧約計66巻は、約1600年の間に、約40人の著者によって書かれたが、「救い」という一つの主題のもとに実に見事に調和を保っている。

では神はどういう方か。「私たちは神の中に生き、動き、また存在している　のです。」（使徒の働き１７：２８）　神の存在は、ものが存在するのと同じ次　元の存在ではない。神の中に世の中すべてのものが存在する。そのような存在である。神は「創造主」であるからである。

神は全知であることを知ろう。私のすべてのことをご存知なのである。「主よ。あなたは私を探り、私を知っておられます。」（詩１３９：1）　人にどんなに能力があっても、他人の心の中や行動をことごとく知ることはできない。しかし、人は知らないどんな悩み苦しみでも神だけはご存知である。

あまり知られたくない、監視されているようでいやだ、と思うかもしれない。しかし、神は、私をこらしめたり、さばいたりするのが目的ではなく、愛を持ってわたしたちを守り、正しい道に導き、祝福を与えるためにすべてを知られるのである。「あなたは前からうしろから私を取り囲み、御手を私の上に置かれました。」（詩１３９：５）　神（創造主）は全知全能、愛の神である。この方に委ねて生きたい。