随分前から、お風呂のお湯の出方にむらがありました。浴槽の中にあるフィルターのついた出口の、真ん中からお湯が出るときは正常。両脇からお湯が出る時は途中で止まってしまうのです。一旦切り、暫く待ってから又スイッチを押すと、真ん中から出始めることが判り、騙し騙し使っていました。

奥方が我が家に泊まったのは、そんなことが判るずっとずっと前。その日に限って、殆どお湯が入っていなくて、可哀想な目に遭わせたことがありました。あの時は、「エラー」と表示されたので、そのときだけのことと思っていたのです。

業者に給湯器を診てもらうと、故障ではないとのこと。横から出ようが真ん中から出ようが関係なく、機械がお湯の入れ方を考えながら、時々休んで進めていくものなんだそうです。

だから、出口の横からお湯が出てきて止まっても、黙っていればまたお湯が出てくることになっていたようです。ただ機械が相当古い(１８年半)ので、考える力が衰えてきているとか。致命的な場所は２箇所。でも古すぎて、部品も無いそうです。

「壊れてないんですか？！　じゃあ、このまま使っていても良い訳ですね？」
「でも、多分時間の問題ですねー」
「老衰寸前と言うわけですか・・・」

と言うわけで、若年化を図ることにしました。この暑さの中、お湯が出なくなったりしたら大変ですからね。お盆休みも入るし。

給湯器には全自動と自動の２種類あって、「ご家族が２人なら、自動でいいかも知れませんね」と。但し自動の場合、水位の設定は出来す、大体こんなものか、という程度にお湯が入り、日によって湯量が違うので、足りなきゃ蛇口から足す、という代物とか。

「私、アバウトは嫌いなの。でも、全自動は複雑になるから壊れ易いでしょ？　これも設置してから２、３年後に１度、更に２、３年後にもう１度修理したんです。その後はずっと持ってるんですけど」
「じゃあ、７年保障をお付けしますよ。メーカー保障は２年ですけど」

翌日早速取り付けてくれました。業者の実験中、お湯を張るのに時間がかかっています。浴槽にも、大きくて浅いのやら、小さくても深いのやらいろいろあるので、我が家の浴槽に合うよう機械が考えていて、初めてのときは遅いけれど、一度覚えたら早いですよ、とのこと。

そのお湯を捨て、浴槽を綺麗に磨いた後、夜、新たに入浴用にスイッチを入れました。出口からは、放射状にジャージャーとすごい勢いでお湯が噴き出し、びっくり！　今までの出方は何だったの？！

暫くすると、ピッ、ピッ、と音がしました。予鈴のようです。時計を見ると、１０分しか経っていません。しかもお湯の量は充分。まだ機械が点滅しているので待っていると、５分後に、「お湯が入りました」というアナウンス。お湯の量は同じようだし、この５分間は温度調整かな？

１５分で完了というのが正常で、感激することでもないのでしょうが、最近は、まともに入って４０分、最初に失敗すると１時間かかっていたのです。

人間も機械も同じこと。若さには勝てませんねー！

余談：１５年使っていた電子レンジが、「発火の恐れあり」ということで、メーカーが新品（今までのよりワット数は少ない）に換えてくれました！　終わったときに、ピッピッと音がするのは当り前ですが、今度のは、中のものを出さないで居ると、５分毎にピッピッと鳴って教えてくれます。

姿が見えなくなると忘れてしまう私にとって、便利になりました。但し、あっちもこっちもピッピッでは、そのうち、何の音か区別がつかなくなる？？？　老齢化するオーナーに反し、若返る機械たち！