149講

「聖霊、内なる力」

使徒２：３２〜４２
2004年5月30日

ペンテコステ（聖霊降臨日）はもともとユダヤ教の五旬節（過越祭から50日目の収穫祭）。キリスト教徒にとってはキリストの復活から50日目に起こった奇跡を記念して行なわれる教会の3大祭のひとつ。この日に弟子たちの上に聖霊が降り、力を得て福音を述べ伝えていった。教会の誕生日と言える。

「聖霊」とは先ず神であることを覚えよう。三位一体の神の一位格である。神は過去、現在、未来にわたって永遠に存在する方である。したがって「聖霊」は、世のはじめから居られた方であるが、ペンテコステの日に顕著な形で天から降られたのである。そのことは預言されていた。（ヨエル書２：２８〜３２、使徒１：８、ヨハネ１４：１６〜１７など参照。）

「聖霊」の働きは、「神の大きなみわざ」（2：11）すなわちキリストの十字架と復活の事実を語らせた。ペンテコステ直後のペテロの説教は聖霊に満たされたがゆえに、圧倒的な力を持ってユダヤ人たちに語りかけた。「人々はこれを聞いて心を刺され」（使徒２：３７）「彼のことばを受け入れた者は、バプテスマを受けた。その日、三千人ほどが弟子に加えられた。」（２：４０）

「私たちの神である主がお召しになる人々に与えられているからです。」（２：３９）　「聖霊」は一部の特別な弟子だけではない、神に呼ばれた者誰にでも与えられる。「悔い改めなさい。そして、それぞれ罪を赦していただくために、イエス・キリストの名によってバプテスマを受けなさい。そうすれば賜物として聖霊を受けるでしょう。」（２：３８）　まず神に罪の告白をし、これからの人生の方向をイエスのみに向けることを決心すること。そしてバプテスマ（洗礼）を受けることである。「賜物」とは神が無償で私たちに与えてくださったもの。バプテスマを受けた物はすべて聖霊を与えられているのである。

「その方はあなたがたとともに住み、あなたがたのうちにおられるからです。」（ヨハネ１４：１７）　御霊の神が私たちの中に住んでおられるからこそ、罪や悪の道から守られ、正しい道を行くことができる。この大きな恵みを覚え、積極的にキリストを証しする人生を送りたい。