151講

「神の家族・神の住まい」

エペソ２：１１〜２２
2004年6月13日

「あなたがたは、もはや他国人でも寄留者でもなく、今は聖徒たちと同じ国民であり、神の家族なのです。」（エペソ２：１９）　教会は神のこどもたちが集まっているところ、神の家族である。以前はこの天国へのパスポートをもらえるのは、割礼を受けたイスラエルの民に限定されていた。「この世にあって望みもなく、神もいない人たちでした。」（２：１２）　しかし、キリストによって全人類に天国の国民になる機会が与えられたのである。

天国の国民、神の家族の特色は、その絆にある。先ず平和である。「キリストこそ私たちの平和であり、二つのものを一つにし、隔ての壁を打ちこわし、ご自分の肉において敵意を廃棄された方です。」（２：１４，１５）　神の家族は一人ひとりがキリストの平和で結ばれている。もうひとつの絆は愛である。「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合うこと、これがわたしの戒めです。」（ヨハネ１５：１２）　私たちはイエス・キリストにつながっていることにより、天国の国民同士としてこの愛によってつながっている。愛は見返りを期待しない自己犠牲の愛であるが、その具体的内容は、謙遜、柔和、寛容、忍耐である。キリストは完全な平和と完全な愛を説かれただけでなく、自ら十字架にかかることによって実践、実証された。

教会は「神の御住まい」、神が臨在するところである。主を信じるものが主の名において二人以上集まるところである（マタイ１８：２０参照）。たとい十字架のついた建物があってもそこに神が臨在されなければ教会ではない。聖さがそこになければ教会ではない。「このキリストにあって、あなたがたもともに建てられ、御霊によって神の住まいとなるのです。」（エペソ２：２２）

平和と愛に結ばれて、ともに霊的祝福、物質的な祝福、痛みも分かち合う。すでに「神の家族」として天国の国民として認められていることを感謝し、家庭、職場、学校、国々で敵意、争いがなくなるために、主の愛と平和を一人でも多くの人が受け入れることを祈ろう。