２００７年１１月２０日（火）　

東急・二子玉川→溝の口→
ＪＲ・武蔵溝の口→分倍河原→
京王・高尾山口→ケーブル→山頂→
薬王院→リフト→高尾山口


東京近辺の紅葉便りを毎日のように調べていたら、１９日に高尾山が「見頃」に変わったので、翌日「午後から晴れ上がり、少し寒さが和らぐ」との予報もあって、出かけることに。ケーブルで上る間に紅葉を見て、すぐ降りてくるつもりでした。

乗車時間約１時間。乗換えが多いものの、確かに簡単に行けます。高尾山口で下車。駅にあった「高尾山」のパンフレットを頼りに、ケーブルに。ケーブルの駅前は真っ赤なもみじと黄葉した木々で、とても綺麗！（写真下）



ケーブルもリフトも同じ４７０円。往復だと９００円ですが、行きと帰りを違うルートにしようと片道を買おうとしたら、「それでも往復で大丈夫ですよ」と言われ、往復切符を購入。ケーブルは平日にもかかわらず、満員でした。

動き出して周りを見ると、殆ど緑！　「この辺りの木々はまだ紅葉していませんが、山頂は見頃になっております」とのアナウンス。

ケーブルを降り立ったところが山頂かと思っていたら、小一時間歩くとか。せっかく来たのに「見頃」を見なければ、と歩くことにしました。

その前に、お昼時だし、身体が冷えてきたので、茶店（写真左上）で、温かいお蕎麦を（おうどんは温かいのが、おそばは冷たいのが好きな私。なのにお蕎麦を食べたのは、温かいのがそれしか無かったのでしょう）。

最初は舗装した１本道。途中、「蛸杉」と呼ばれる大きな根っこの杉の木がありました。昔、参道を作る際、根が邪魔で伐採しようとしたら、一夜のうちに根が｢後方に曲がったとか。



たしかに蛸



上はこうなっている。確かに杉

鳥居のところで、「山頂」の標示を見て右の道を取ると、急に山道になりました。ゴム底の普段街中で履いているブーツですが、土を踏みしめて歩くので、柔らかく、さっささっさと歩を進めます。吊り橋あり、木の階段あり（写真下）で、木々は紅葉していると言えばしていますが、大したことはありません。







紅葉してるっていわれると、あえて否定はできない

山頂は何だか真っ平らで、何もない広場です。下界の景色が少しだけ見える場所もありましたし、数本の木々が紅葉しているものの、なーんだ！と言う感じ。「見頃」ってこれだけ？！実は登山中、上から下りて来た女性２人の会話を聞いていたのです。「山頂からの景色が綺麗だと達成感があるけど、あれじゃあね」と。なるほど！



山頂、まっ平ら



紅葉してるっていわれると、あえて否定はできない

でも、１つだけ満足できたことがあります。それは私の大好きな富士山！　墨絵のように黒いシルエットの山々（どこの山かな？）の向こうに、くっきりと見えました（写真下）。

帰り道は、薬王院（写真下）を通ってリフトに辿り着く道を選びました。歩きながらポケットに入れておいたリフトの切符をチェックすると、あらっ、無い！　もしかしたら、山頂のベンチでコートを脱いだ時に？と、せっかく下りてきた道を少しだからと戻ってみたのです。でもどこにもありません。それ以前に、同じポケットにカメラを入れたので、それを取り出した時に抜け落ちたのかもしれません。



　

右の天狗のみ紅葉

そうそう、私の座ったベンチを調べているときに、隣のベンチからの会話が聞こえました。
「みんな向こうへ行くけど、何でかな？」
よっぽど「富士山が見えますよ」と教えてあげようかと思ったのですが、チラッと見ると、あまりにもいちゃいちゃしている若い男女だったので、声をかけるのが憚られ、止めました。私が改めて下山を始めると、既に前を歩いていましたから、富士山を見なかったのかもしれません。（「でも、そんなの関係ねぇ」？！）

薬王院でお参りし、急な石段を沢山降りて行って、リフト乗り場に着いたところで、係りのおじさんに事情を言ってみました。
「買い直さなきゃ行けません？」
「うーん、ほんとはね」
「？！」
「おおまけ！今度から気をつけてね。また高尾山に来てくださいね」
「はーい、ありがとう！」
と言うわけで、信用してもらいました！

リフト（写真下）の持ち手が冷たく、手袋が欲しいほどでしたが、ケーブルより見晴らしがよく、快適。リフトを降りた辺りがいちばん紅葉が綺麗でした（写真下）。



タダ乗り！　儲け！



けっきょく麓がいちばん紅葉

お土産屋さんを物色。お漬物専門店で、３種のお沢庵の中から、「１番乾燥度の強い、ぎしぎしした歯ごたえ」と説明されたのを購入。ぎしぎし大好き！　確かにシワシワで、実に美味しいお沢庵でした。

紅葉は大したことがなかったものの、行きたかった高尾山に行ったということと、富士山が見えたことで、充分満足した１日でした。

２００７年１２月３日　記