高尾山より奥多摩湖の方が、早いうちから紅葉の見頃になっていたのですが、順序が逆で行くことになりました。まだ「見頃」のマークのままだったので。

高尾山の時に乗り換えた分倍河原より先の立川で、奥多摩行きの快速電車に乗り換え。ホームに電車の名前が書いてあったのですが、どこまで行っても「特別快速おくたま｣の名前が無く、この辺りでいいわね、と適当な車輌に乗りました。１時間も乗るので、席があって良かった！　友達とぺちゃくちゃ話していたら、どこかの駅で停まっている時、「お乗り間違えの無いように！」とのアナウンスが聞こえました。

「なんか言ってるわよ。これでいいのよね」と鉢妃。私から聞いてびっくりした友だちが隣の人に聞くと、時刻表を取り出して見て下さり、「これは行きませんよ」。

慌ててホームに出て、丁度そこに居た駅員さんに聞くと、そのすぐ後ろの車輌に乗り換えて下さい、と。降りた途端に、今まで乗っていた車輌は発車しました！　途中で、五日市線と青梅線（奥多摩行き）に分かれるのでした！　危ない、危ない！　やはり、立川駅のホームで「おくたま」の名前の場所で乗らなければならなかったのです。乗り換えた車輌は、山行きの格好をした人達で満席。終点までずっと立ちん坊でした。

奥多摩駅で貰った地図を頼りに、奥多摩湖まで「むかし道（旧青梅街道）」を歩いていきます。もし疲れたら、青梅街道に出て、バスに乗ればよいのです。

歩き始めたばかりの頃、おじさんが道端でわさびを売っていました。自分で栽培しているとのこと。１本３００円。友だちとそれぞれ購入。おまけと言って、大きな柚子を１個ずつもらいました。柚子は３個で１００円で販売中。

今から１５年ほど前に、学校のＰＴＡのバス旅行で妙高高原に行った際、ある峡谷の紅葉＆黄葉が最盛期で、「わーっ！」「おーっ！」と、バス中がどよめいたほど。その美しさと同様かそれ以上でないと、感動しなくなっている鉢妃です。

道中確かに紅葉＆黄葉しているのですが、どうも今年はくすんだ赤が多いようで、友達が「ご満足頂けませんか？」とからかいます。彼女もその旅行に同行したので、その美しさをよく知っているのです。

惣岳渓谷にかかる「しだくら橋」（写真左）という名の吊り橋を渡りました。板が渡してあり、５人以上乗らないようにと注意書があります。奥多摩湖へ行くには渡る必要はないのですが、橋からの景色が綺麗なので、みんな順番を待っていました。渡った人たちがまた戻ってくるので、時間がかかります。

橋は、かなり揺れ、写真を撮ってもぶれただろうと思っていましたが、案外大丈夫でした。大きな岩がゴロゴロしていて、紅葉もまあ綺麗なのですが、逆光なので、色が綺麗に出ません。



いろはもみじも逆光



というようないわれ



以下、惣岳渓谷の景観







途中道端で休憩し、持って来たおにぎりと、友だちにもらった甘いものも食べて、最後の１時間ばかりはトンネルの上の山越えです。途中出合った若い男性が声をかけてきて、「ここからは急な上りですよ」と。「大変ですか？」「みんな黙ってしまってます」。とのことでしたが、私たちの会話は途切れることはありませんでした！

奥多摩湖の小河内ダムが見えてきました。が、また湖が見えなくなり、山を上り、また見えると言うような山道。で、休憩も含め５時間以上かかって、とうとう奥多摩湖に着きました（写真下）。



見える



見えない



見えない



見える



見える

まだ３時半頃と言うのに、薄暗く、夕日が沈みかけていました（写真下）。湖１周が１２ｋｍとあったので、散策は諦め、４時前のバス（立ちん坊）で奥多摩駅に戻りました。たったの２０分で駅に到着！　勿論ルートは違います。念のため。



沈む

出発寸前の特別快速（立ちん坊）に間に合い、乗り換えた立川からは座れて、ようやく楽に。友達とは、溝の口で西と東に別れたのでした。

毎年お花見の季節になると行ってみたいと思っていた奥多摩湖周辺。今年初めて紅葉の頃も良いと知って、うずうずしていたものですから、それが達成でき、ハイキングもできて満足。お花見の季節には、バスで奥多摩湖まで直行し、湖周辺の散策が出来ればいいわね、と話し合っています。

２００７年１２月４日　記