上京してきた大阪の義妹Ｓを二子玉川駅まで迎えに行き、東名用賀ＩＣに向けて出発。朝、別荘オーナー・義妹Ｙに「２時頃には着くでしょう」とメールしたら、「富士山が綺麗に見えています。♪はーやくこいこい♪」との返事。

遅い朝食を取ってきた鉢妃はお昼はどうでもいいものの、Ｓはお腹が空いているはず。海老名ＳＡで相模名物の高座豚カツサンドとコーヒーのランチ。１切れ分けてもらいました。ここで２０〜３０分経過。

御殿場ICで下り、１３８号線を行けば山中湖の南にぶつかることを地図で確認してあります。あとは右折して４１３号線を走り、目印のセブンイレブンを右折すれば道なりと聞いています。そのメモを忘れてきてしまいましたが、ナビがあるから大丈夫。簡単、簡単！

御殿場ＩＣが既に２時前だったので、ＳからＹに電話してもらいました。「まだそんなとこなの？」とのこと。そう言われるところをみると「１３８号線って短いと思ったのに、遠いのかしらね？」と言いながら進みます。途中、二手に分かれていて、寸前に、「右は有料になる」とナビが言ったそうですが、鉢妃は聞き逃し、本線と思った右の道を取ってから、「間もなく有料道路です」との声。

１３８号線って、有料道路なのかしら？と不思議に思ったものの、違っていても今更戻れませんよね。長―いトンネルもあって、なかなか終わりません。トールゲイトの後、山中湖方面に進むと、また１３８号線の表示。しかも山中湖にぶつかると、４１３号線とは違うルート名になっている看板が。

ここで車を停めてＹにまた電話。１３８号線って有料なの？　ぶつかる線は４１３号線よね？　山中湖の真ん中にぶつかるはずが西の方にぶつかるように書いてあるの、などなど。

ナビは山中湖までしか入れてなかったのですが、こんなことを聞いてないで、マンションの住所を聞いて、ナビを設定しなおせば簡単だったのに、全くおバカさんな鉢妃！　パニックになると、頭が正常に働きません。

「とにかく行ってみるわ」と電話を切って出発しようとすると、後ろには大きな箱のような車がいます。「先に行って！」と合図すると、なんと自衛隊の車で、迷彩服の人たちが乗っています。その後にも同じ車が。今度は「先に行け」との合図。結局、自衛隊に前後を守られながら走ることになりました。後ろにはまだ２、３台同じ車がぞろぞろと。




山中湖にぶつかると、とにかく右折。目印のセブンイレブンが見つかりません。賑やかだったお店も無くなって、心配になってきた頃、Ｓが「あったー！でも、左って言ったけど、右じゃないですか！」

おかしいなーと、また電話。右側にあること、右折の路地がとても細くて寂しいことを言うと、「右になんかありました？　セブンイレブンは左ですよ」と。

反対側から来たとは思えないし、見落としたのかと少し戻ってみると、ナビが左折、左折と指示し、結局同じところに戻ってしまい、さっきと同じ方向に進むことにしました。暫く行くと、右に１３８号線の指示。なあんだ、本来ここに出てくるはずだったのです！　後で調べたら、１３８号線の途中から「東富士五湖道路」に入ってしまっていたのでした。そこから暫くして、今度こそセブンイレブンが左にありました。元々ここに着いたら電話することになっていて、電話。

マンション名は「Ｌ○○」とＬのところだけ覚えていて、「Ｌリゾート」だったかな、と思っていたら、最初にＬＭ、次にＬＶと出てきて、どっちか判らず。「Ｖじゃなかったと思うわ」なんて、Ｍに戻ったら、聞いていたのと様子が違います。ここでまた電話。「Ｖです。坂を下ると言ったでしょ？　Ｍは上がるじゃないですか！」と。そこまでは覚えていません。マンション名を書いたメモを置いてきちゃったんですもの！　同じ会社のが近くに２つもあるとは知らなかったわ。Ｖの看板前で待ち合わせ、ようやく別荘に到着。３時前でした。地図では簡単だと思っていたのに、初めての道はスムーズにいかないものですね。

「朝から１１時頃まで、ずっと富士山が見えていたんですよ！」と、デジカメに収めた写真を見せてもらいました。その後は雲に隠れて見えなくなったとか。ざーんねん！

マンションは広くゆったりとして、別荘ですから必要最少限のものしか置いていないし、すっきりしています。紅葉も始まっていて、どの窓からも見える木々が美しい！何と言っても、リビングの真正面に本来なら雄大な富士山の全景が見えるのですから、これは素晴らしい！と羨ましく思いました。

コーヒーを飲んで一息つき、先ず「花の都公園」に。ところが公園駐車所の入り口にチェーンがかかっていて入れません。閉園は５時までとなっていて、今は４時を過ぎたばかり。係りの人に聞くと、出るのが５時で、もう入れないとか。１時間近くもあるのに、変なの！

諦めて、忍野八海（おしのはっかい）に変更。昔から名前を聞いているだけで行ったことがなかったので、今回の目標の１つにしていたところ。適当な駐車場に入れると、いかにも田舎のおじさんという気の良さそうな人がやってきて、「時間に関係ないからね。あっちから行けるから」と３００円を徴収し、駐車場の奥の小道を指します。

川沿いの狭い道を通って行くと、右手に「センターハウス」と書かれたおしゃれな洋館があり、敷地に高級そうなオープンカーが展示してあるかのように、ガラスで囲われていました。「喫茶店？　でも暗いから開いてなさそうね」と言いながら素通り。

忍野八海は、富士山の湧き水が作った８つの池。資料館の中に入ってからの景色が良いとのことでしたが、時間が遅く閉門。五色沼のように、山の中に池が散在しているところを散策するのかと思っていましたが、狭い区域で、イメージと違いました。茅葺の家や水車が田舎らしくて、いい感じですが。











「しのぶ茶屋」では、湧き水で入れたコーヒーと、季節限定の栗のソフトクリームの看板が出ていましたが、ここも閉店。薄暗くなってきて、出口に向かう頃、富士山のシルエットが見えました。



中央の木と木の間に富士山の頭が

車に乗り込むと、駐車場の持ち主らしきおばさんが、ペコリとお辞儀を。こちらもペコリ。動きだすと、じっと待っていたおじさんが手を振って、「また来てね」と。田舎の人は人懐っこいこと！

夕食を予約していた「忍野八洲（おしのやしま）」という割烹料理店へ。先日お稽古の際、４人のうち、１人は山中湖に別荘があるとのことで、もう１人は行ってきたばかり、そして私が行く寸前と、やたら山中湖に縁があり、この店と中華のお店を紹介してもらったのでした。