暮れの２８日に夫婦で帰省した夜、義母が、前日からだと言って、痰の絡んだひどい咳をしていました。やばい！と思ったのですが、それより、高齢者ですからお正月に肺炎にでもなったら大変なので、暮れに開いている近所のお医者さんに連れて行ったところ、現時点では大丈夫で、こういう風邪がはやっていますとのこと。薬を頂いて帰りました。インフルエンザの予防注射はしていたそうで、普通の風邪と判り、少し安心。咳き込むだけで元気でした。

良く言えば“大らかな”、悪く言えば“・・・”（これは言わないことにしましょう）の義母は、私たちが加わっても、マスクもせず、四六時中辺り構わず咳を撒き散らしていたのです。それとなく言っても、その場限り。すぐ外しては、その辺に置きっぱなし。

２日の朝起きたら、喉がおかしく、前夜泊った義妹と姪も同じ訴え。ウィルス９９．９％カットというマスクを買ってきてつけました。夫も義弟家族も帰って、一段落した５日夜、吐き気から始まり、６日からは高熱で寝込んでしまいました。楽しみにしていた友達との新年会も欠席。そのために、夫と一緒に帰らなかったのにー！

３日間寝込んで平熱になったものの、気になる症状があったので、４日目に内科で受診。その４日目の朝、義母が通いのお手伝いさんに買い物を頼む電話をしているところに居合わせました。相手は「お嫁さんが居るなら休みましょうか？」と言ったようです。義母の返事は、
「いえいえ、病人さんが居るので、一人より却って大変なのよ！」
言われてしまったー！

私としては、高熱が出た時は、食欲もないし、飲まず（飲みはしますが）食わずで寝ているだけでよいので、放っておいてくれてよいのですが、義母にすれば、そういうわけにも行かなかったのでしょう。最近は作ったことがないという茶碗蒸しを、本を見ながら思い出して作ってくれたりして、ちょっとびっくり！　だから普段より大変なんですよね？！　優しい！




そもそも風邪引き患者が２人も居る家に来てもらって大丈夫かと心配し、居間のある１階も、寝ていた２階も、窓を開け放ち、空気の入れ替えをしてから、お医者様に出かけたのですが、その間に、７０台のお手伝いさんはやって来ました。

最初のうちは３人ともマスクをしていたのですが、やはり義母は途中からそれをどこへやら？　そして、ゴホゴホ！　それにお昼ご飯やお茶を一緒にしたので、その間は全員マスクを外しましたから、どこまで意味があったか判りませんが、３日後に彼女も高熱を出し、なんとも気の毒なことでした。

私だけは暮れからずっと三田家で寝泊りし、日中もほとんど義母と過ごしていました。他の人たちは、諸事情で、泊ったり泊らなかったりを繰り返し、寝泊りしても日中は出かけたりだったので、被害（？）は少ないだろうと思っていたところ・・・。私が発熱する前に帰京した人たちも、熱こそ出なかったものの、全員に風邪が移り、姪は会社を休んだそうです。恐るべし、ゴッドマザーの威力！

それを知った義母、
「お年玉と一緒に風邪まで付けてあげてしもたわ！」
「マスクをしといたら良かったけど、最初のうちはしんどうて、他人（ひと）のことなんか、かもてられへんかったわ」
最初のうちだけじゃなく、ずっと「他人のことなど構わなかった」と思いますが・・・。(>_<)
でも先日、義母自身まだ咳が止まらないというのに、「その後どうですか？　紀子さんにはえらい迷惑かけてしもたね」と、ねぎらいの電話。気にしてくれているのです。

とんだ新年の幕開けでしたが、風邪程度の小難で厄落としが出来たと考え直していたところ、帰京後、同い年の友達によると、「２月４日（立春）以降、九紫火星は良くないんですってよ！」とのこと。旧暦最後の厄落としじゃ、意味ありませんね。気にせず、健康な年巡りであることを祈りましょう。