前回の旅のときから奥方が既に企画していた「沖縄周辺の旅」の時がやって来ました。鉢妃はお正月明けに風邪で寝込んだので、どうなるかと思いましたが、帰京してから１０日以上先のことなので、ゴーサインを出したら、初釜や巡業で超多忙の奥方が、その合間を縫って旅行会社まで出向き、企画設定してくれました。

相談の電話もありましたが、パンフレットも見ていない、検索もしていない鉢妃にとってはチンプンカンプン。いつも鉢妃のメールに「よう判らんが承知した」のようなアバウトな奥方の返事は、「あー、こういうことか」という感じ。今回は鉢妃の方から「何でもいいわよ」と全権委任で依頼。鉢妃は気温や服装のことを調べただけ。天気予報では、４日間とも、降水確率６０％！

第１日　２００８年１月２６日（月）

羽田空港→那覇空港→石垣島→小浜島



沖縄情報うちなーぐちフェスタ

リゾートホテル「はいむるぶし」の敷地

羽田空港の或る場所で待ち合わせ。５分前に着いて、「到着！」とメールしたのに、返事なし。約束より５分経っても来ないので、電話。「さっき場所を変更したメールしたけど」とのこと。奥方は、殿に車で送ってもらって、約束の３０分も前に到着していたのに、別の場所で待ちながら、鉢妃の自宅のＰＣ宛にメールしていたのでした！あー、アバウト！

鉢妃：「それにしても、たった１日か２日しか空いてないのに、よく計画できたわねー」
奥方：「アバウトだからできたのよ。ノッコなら絶対無理。あれこれ考えてたらできないってこと！　適当にエイヤッって」

日頃から、奥方の決断力には感心しています。お茶の世界で人を取りまとめている立場だから、ぐずぐずなんかしていられませんものね。助かるー！

因みに、お茶の世界では、アバウトに決断しているわけではありません。奥方周辺の方の情報に寄ると、それはそれは緻密だそうで、鉢妃の知る奥方とは別人のようです。仕事を離れると、全てポワーン！としていたいのでしょう。

巡業巡業の奥方は、１年に２０回くらい飛行機に乗るとか。鉢妃は約３年前の北欧旅行以来。チケットの入れ方など、すっかり変わっていて、陸海空のうち、「陸」専門の鉢妃は、「空」に慣れた奥方に付いて行くのみ。今回は「海」もあり。

鉢妃：「今日のルートは富士山は見えるの？」
奥方：「うーん、窓の方向にも寄るわね。どっちだったかなー？」

座席に行ってみると、翼の上。これじゃどっち道見えません。と思っていたら、窓際の奥方が、「あっ！見えてるわよ！」と教えてくれました。美しい富士山の姿！　下界は曇っていても、空の上は晴れているのですね。



左水平線あたりの白い塊が富士山。
カメラを取り出すのが遅くて、
ベストショットは撮れず

那覇到着は１時前。奥方は、昼食用におにぎりを２つ持ってきて、鉢妃に分けてくれました。「言おうと思ったんだけど、忘れた！」と。アバウトではないような、あるような？

那覇空港からまた飛行機で石垣島へ。



石垣島到着。
今回は、奥方がツアーコンダクター。
何もかもしてくれます

今度は船で、小浜（オバマじゃなく、コハマ）島へ渡ります。ＮＨＫの朝ドラ「ちゅらさん」の舞台となったところとか。鉢妃は見ていなかったので、知りませんでしたが。



石垣港を出発





小浜港到着。風が強い！

「はいむるぶし」というリゾートホテルに到着。ホテルマンはみんな半袖のアロハ。やはり南国。「はいむるぶし＝南群星」とは、南十字星の意味。南十字星は４月から６月にかけて観察できるとか。南半球しか見られないと思っていました。

フロントの目の前に喫茶コーナーがあるのを見て、「お茶にしていい？」と、奥方。はい、はい、毎度のことですからね。紫芋のタルトやクッキーのセットを分け、他にミルクティーを。



チェックインをする奥方

今度は、その隣にあるお土産店へ。かなり広く、珍しいものがいろいろあるので、初日からお土産探し。



鉢妃の買った品々。
乾燥アーサ（青海苔のような海草）２袋。
黒糖おこし（おいしくて、家族で取り合い！）。
島らっきょうの酢漬け。
アーサ（海草）、シーサー（魔除け）、
シークァーサー（果物）、ミンサー（織物）。
どれも似た言葉で、ややこしい！

鉢妃は２５００円足らずでしたが、奥方は何を買ったのか、７千何百円とか言われています。「店頭に１０５００円以上買うと、送料無料って書いてあるから、もう少しよ」と言うと、全然気づいていなかった奥方は、「じゃあ、泡盛を買うわ」と。最初から１つは買うつもりだったのが、また改めて、と思っていたとか。他にも選んで持って行くと、お店の人が計算して笑っています。５０円不足！でも、おまけしてくれました。今後も沢山お買い上げでしょうから、宅配便で送ってもらって、助かったでしょ？



宅配便の手続き終了

ようやくお店を出たのが５時。フロントで受け付けてくれた人が、ランドカー（敷地内を走る自動車）で部屋まで連れて行ってくれました。広い敷地の中に、棟が点在しているのです。フロントで見たとき、優しい顔なのに、手が毛むくじゃらで、やはり南国の人ね、と、思っていたのですが、道中、その人が奥方に、「神奈川県からいらしたんですね？僕も海老名なんですよ」って言ったので、びっくりしました。どこが南国じゃ！

奥方が、知人のお嬢さんが、このホテルに勤めていたことを言うと、「あっ、○○ちゃん！　今も年賀状を交換してますよ」と。東京から１７００ｋｍも離れたところで、えらく身近な話！

夕食を取るのはホテル以外無いので、幾つかのレストランのメニューを検討した結果、バイキングに決定して、予約。沖縄料理は苦手な物もあるので、食べられそうなのだけ選べるように。

６時半頃まで明るいと聞いていたので、敷地内を散策。お風呂も別棟にあるので、確認しておきました。やはり南国の風景。

背景の建物が我々の部屋の棟