４月１３日（月）
信州・高遠城址公園＆甲州・一宮桃源郷

高遠の桜

大阪の友達からのメールにお花見の話題が出て、「今年も何処かにお出かけですか？」と。「今年は特に予定なしです。長野の高遠のさくらを１度見に行きたいと思いますが、遠いし、混むし、なかなか実現できません」と返事をしていたのですが、一旦お花見モードに入ると、高遠にもスイッチが入りました。

バスツアーを探したら、平日では１４日と１６日に空席のあるプランがありました。お弁当込みで６９８０円。また近所のＳｔさんに声をかけてみたところ、「１４日は空いているけど、主人も以前行ってみたいと言っていたのよね」とのこと。ご夫婦の邪魔をしては悪いので、相談してもらうことに。その後、私と２人で行ってよいとの返事でしたが、もっと遅い頃に満開だったと思うので調べておく、と。

６日に開花、１１日に満開の情報（実際には１０日に満開になりました）を得て、１４日の申し込みを頼まれました。ところが、既に満席で、キャンセル待ちの状態。で、他のバスツアーを探すと、１３日に、山梨の桃源郷にも行くコースが見つかりました。Ｓｔさんは１３日でもＯＫとのことで、早速申し込み。４９８０円でお弁当が別に９００円。見学場所は増えて、料金は少し安くなりました。

ただ、問題は、７時新宿出発。集合は６時４０分！宵っ張り寝坊助の鉢妃には、起きられるか、と言うより、夜眠れるかどうかが心配！朝食は、それぞれ用意し、バスに乗車後と約束しました。

当日最寄り駅６時６分発。新宿の集合場所にはまだバスも到着していない状態でしたが、皆さん余裕を持って出かけてきたのでしょう、早めに全員集合で、予定の５分前に出発しました。４５人乗りのバスに乗客４４人。鉢妃は最後から２番目に申し込んだらしく、最後尾のＡＢの席。Ｃだけ空いていて、ＤＥが我々と同い年のご夫婦でした。

後ろは揺れるとか言いますが、そんなことも無く、前席との間も余裕があって、快適。

乗車後すぐ朝食。和歌山・南高梅の梅干、大阪・「神宗」の塩昆布、阪神間・イカナゴの佃煮（芦屋の友達の手作り）と全て関西名物の頂き物を中身に作った小さなおにぎりと、空のペットボトル（主人の飲み終わったものを１つだけ保存）に詰めたお茶。朝コンビニに寄る時間があるかどうか心配だったので、前夜から作っておいたのです。朝はトーストが１番の鉢妃ですが、お弁当には無理ですからね。

バスガイドさんは、「年増ですが、よろしく」と自ら言われたおばさん。でも、さすがベテラン、声のトーンも話し方も落ち着いていて、聞きやすかったです。元々声のトーンの高い鉢妃は、低めの落ち着いた声が憧れ。でも昔に比べて随分低くなりました。「加齢」は嬉しくないことばかりですが、これだけはちょっと嬉しい！　尤も、笑うと今もうるさいですが。

高遠の街（村？）に入ると、渋滞が始まりましたが、大した時間もかからずに、１番近いと言われていた西ゲートの駐車場に入れました。



Ｓｔさんと写しあいっこ

お弁当は代金を既にバスの中で支払い、下車するときに渡されることになっています。横川の駅弁でおなじみの「おぎのや」の釜飯と花見弁当の２種類から選べたのですが、前者は何度も食べているので、鉢妃の独断で２つとも後者を申し込んでいました。でも後からネットで写真を見たら、なんだか美味しくなさそうだったので、Ｓｔさんに悪いな、と思っていたのです。

最後に下車すると、それぞれ１個ずつしか残っていません。添乗員は慌てて、間違えた人を探しに行きましたが、散り散りになって行った人たちを探せる訳がありません。

釜飯の方が良いくらいなので、１個ずつでもいいですよ、と言うのに、もう少しお待ちくださいとのこと。そのうち、１人が間違えたことに気づいて返しに来ました。一件落着！



こんな階段を上がると



太鼓櫓に出ました

何処もかも人、人、人ですが、Ｓｔさんが空いているところを見つけ、谷を見下ろす所に座って、お弁当を広げました。後方に居た方が、「そこから落ちた人が居るそうですから、気をつけてくださいね。さっき、係りの人に注意されましたよ」とのこと。眺めが良いので、気をつけながら、そのまま居ることにしました。



花見弁当も「おぎのや」メイド。
ネットの写真とは全く違うもので、いいお味でした。
筍、菜の花など春の野菜に、おかずが桜色。
桜餅（道明寺）も入っていました



足元の景色

園内を散策。案内の看板を見て、Ｓｔさんは、ここをこう通ってきたのね、と言っていましたが、方向音痴の鉢妃は、ちょこっと看板を見た程度では、よく判りません。お弁当と見学で２時間、写真を撮りながらあちらこちらをうろうろして、美しい「高遠コヒガン桜」を楽しみました。でもどんなに沢山の写真を撮っても、ほんの一場面を切り取るだけ。肉眼だと、ぐるーっと見渡せますから、その見事さを表せないのは、とても残念！

高遠コヒガン桜
ソメイヨシノよりは少し濃いピンク
小ぶりで、芯が薄紅色で可愛い！



門と石垣の所で撮ってあげると言われて。どこの門？



桜雲橋？　人間渋滞！



桜の向こうには八ヶ岳連峰



バスのリアウィンドウが額縁になって

途中、風が吹くと、ものすごい花吹雪になり、「わーっ！」と歓声が上がります。翌日は雨の予報。この素晴らしい桜も今日が最後でしょう。１日早める結果になって、ほんとにラッキー！

最後に桜のソフトクリームを食べました。鉢妃がソフトクリームの接写をしようとしたら、Ｓｔさんが、「一緒に写真を撮ってもらお！」と、売店のおばさんに頼みました。「桜に負けないように」なんて、彼女がふざけるものだから、そばに居たおじさん（おじいさん？）が、「さくらに勝つって言うのは、大変だなー！」と横槍を入れました！





高遠は至る所、さくらだらけ。
動くバスの窓から撮影

バスは城址公園を出て、一路、山梨の桃源郷に向かいます。

山梨県一宮は桃の産地。桃の花が満開で、いわゆる桃色の塊があちこちに。桃は桜に比べて、木の高さが低いせいか、遠見だと、色が濃い割には桜ほど目立たない存在。

「浅間園」という桃の木の栽培をしているお店に到着。



緑に映えて可愛い！





花桃









ここまで色とりどりになると、
「何だかなー！」と言う色合い



駐車場の向こうに桃畑



カーテンと山が同じ形に

今度は勝沼のワイン工場へ。見学と試飲。小さなお猪口に１ｃｍほどを３種類口にしたら、身体がホカホカになりました。



ワインセラー



窓外の風景

朝バスに乗ってから、ずっと食べ通し。帰りのバスの中でも、お菓子をもらって、お腹がいっぱい。帰り道はスムーズで、予定より３０分以上早く、新宿に７時前に到着。その間に、Ｓｔさんのご主人から連絡があったそうで、渋谷で待ち合わせることになりました。

夕食の時間ですが、こちらはあまりお腹が空いていないし、ご主人もそれまで近くで飲んでいらしたそうで、ラーメンでも、と。滅多に行くことがないので、大賛成。といっても、先日の大乗寺ドライブの際にも寄りましたっけ。ラーメンづいてます。

高遠が如何に素晴らしかったかの話をしながら、美味しいラーメンをご馳走になりました。Ｓｔさんご夫妻と鉢妃はみんな同い年。「最近小沢さん（民主党党首）に似てきたって言われるのよね」とＳｔさん。菅さんと同級生のご主人で、今まで菅さんに似てると思っていたのですが。友達夫婦らしい、楽しいお２人です。二子駅でお礼を言って、お別れ。

お互いに、朝早くからお疲れ様！Ｓｔさんとは、今年のお花見４回のうち３回も一緒でしたね。鉢妃は見たいところがあれば１人でも行きたい人。まして同行者が居てくだされば、もっと楽しい。今年のお花見も同行者に恵まれ、お花見そのものも素晴らしく、感謝感激の日々でした。