187講

「私たちは神の神殿」

Ｉコリント３：９〜
2005年2月20日


建物で最も大切な所は土台である。土台がしっかりしていなければどんなに見栄えがよくても地震や衝撃で傾いてしまう。「その土台とはイエス・キリストです。」（Iコリント３：１１）　教会の土台はキリストであり、他のものに代えることはできない。そして、その土台はこれから据えなければならないのではなく、わたしが据えたのだから、すでに据えられている、とパウロは言う。また、教会の「かしら」もキリスト以外にあってはならない。教会の実際の働きの中心も常にキリストであるべきである。

この土台の上にどういう素材で教会を建てるか。「金、銀、宝石」ではなく、「木、草、わら」で建てると材料も安いし、早くできるかもしれない。しかし、キリストのさばきの日にはすぐに燃えてしまうであろう。これは、教会を建てあげるのに、各人がどういう働きをするかである。自分やこの世のことに配慮しながら建てる教会はもろく、壊れやすい。「ですからだれも人間を誇ってはいけません。」（３：２１）　人間の知恵や欲望が先に立つと、そこには謙虚さがなくなり、自分中心、この世中心になってしまう。

「あなたがたは神の神殿であり、神の御霊が宿っておられることを知らないのですか。」（３：１６）　「あなたがた」とは、キリストを告白したクリスチャン個人のことであると同時にその群れである教会のことでもある。御霊は私たちの中にすでに「宿って」すなわち「住み着いて」おられ、決して離れない。教会にも宿り、聖さを保ち、神のみこころを示してくださるのである。

「もし、だれかがこの神殿をこわすなら、神がその人を滅ぼされます。」（３：１７）　私たちは他人と比較をして劣等感を持つ必要はない。しかし、神の前には徹底的に劣等感を持たねばならない。また、他人と比較して優越感を持ってはならない。それは高慢につながり、神から遠くなってしまう。ただ主の前にひれ伏し、御霊にゆだねて生きていきたい。そうすれば、私は、また教会は、その「あなたがたは（土台である）キリストのものであり、キリストは神のものである」（３：２３）ことがはっきりとわかるようになる。