父の介護、義母の骨折、母の介護、と、嫁姑旅行など考えられなくなっていた年月でしたが、義母は８ヵ月後無事退院、父の３回忌、母の１周忌を終え、一段落したところです。

退院しても「４本足の杖で歩くのがやっとでしょう」と言われていた義母でしたが、外では１本足の杖、家の中では、ゆっくりながら杖無しで歩けるようになっています。長い入院生活にも拘わらず、頭がしっかりしているのは驚異的！　先日満８７歳のお誕生日を迎え、私たちも東京から駆けつけて、４兄弟夫婦全員揃い、数えで米寿のお祝い会をしました。

夫たちがそれぞれの仕事に戻った後、義妹３の見つけてきた旅館に、義母と１泊することになりました。義妹２は両親の介護中（順番ですね）、義妹４は受験生を持つ身で、今回はパス。

第１日　２００９年７月１５日（土）

終日旅館



庭園内にあった別棟の部屋

亀岡は、ＪＲ京都駅で一回乗り換えるだけ。でも、私たちなら徒歩５分の駅周辺までタクシーでしか行かない義母。「レンタカーにしますか？　電車にしますか？」の質問に、「電車で大丈夫」との義母の答え。

結局、「最初から疲れたら困るから」との理由で、自宅から駅までタクシー。エレベーターでホームに降り、新快速に乗車。義母の席が確保できて、やれやれでした。大阪駅からは鉢妃も座れて、京都までのんびり。京都駅の待ち合わせは伊勢丹の入り口。

早く着きすぎて、義妹と会うまで５分あまり、立たせざるを得なかったのが、悔やまれます。後から聞くと、最初思っていた入り口に椅子があったそうですが、もっと手前にも入り口があったので、そこで待ち、椅子が無いかを別の方向にだけ探しに行ったのでした。どうして、もう１つの入り口を見なかったのか、気の利かないことです。

伊勢丹の上階に行き、１番近くにあったレストランでランチ。その後、山陰線に乗り換えるのが、少し遠くて、義母にしては沢山歩きました。亀岡に到着すると、お迎えの車で旅館へ。

玄関から奥まった部屋で、途中数段の階段もあり、えっちらおっちら。途中、炭を熾していたので、鮎を焼いてくれるのかしらね？と、鉢妃。部屋は椅子席の広々したダイニングとベッドの寝室が家具で仕切られています。露天風呂付きの部屋で、その点は楽でした。温泉ではないのが残念でしたが。

明るいうちにと、お庭を散策。茶室でお茶事が催されていて、暑い中、お着物の女性たちがぞろぞろと茶室へ。しばらく庭に出るのを待たされました。炭火はお茶事の為だったんです！　この旅館は、そのお茶事で有名らしく、ご主人が掲載雑誌を沢山見せてくださいました。



太い細いが一目瞭然。レストランの従業員撮影

元々細い義妹は、一時少し太りつつあったのですが、２月に手術して、３キロも痩せたとか。義母は、入院中、５キロほど痩せたのですが、２００７年暮れに退院後、好きな甘いものを食べる生活に戻り、６キロほど太りました！　鉢妃は、この５年ほど、多少の増減はあるものの、ずっと自身の理想体重を維持していたのですが、最近急に太りだし、今年はじめの体重と比べると、３キロ増！　帰京後１キロは減りましたが。

この旅館は、トロッコ電車を作った田中涼太郎という政財界で活躍した人の生家を改築したもので、塀のレンガとトロッコ電車の鉄橋は同じレンガで出来ているという説明書きがありました。庭園も、山縣有朋別荘や平安神宮神苑を作った小川治兵衛と言う人の作品だそうです。



黄門さまと助さん格さん？　タイマーで撮影

３人で入浴後、夕食は、懐石料理。女将さんが、ピチピチ跳ねる稚鮎を見せに来た後、部屋に板前さんが来て、それを焼いてくれました。南無阿弥陀仏！　炭火の件、満更「外れ」でも無かったんですね。食事は、途中でこれ以上無理と思ったほどの量で、お腹がいっぱい。義妹が夕食後に食べるようにお菓子を持ってきてくれていたそうですが、もう、とてもとても。



９時頃、義母は見たい番組（「隣の芝生」！　嫁姑のトラブルの話なので、一緒に見るのは止めました。尤も、私たちの間には、何のトラブルもありませんが）があると、寝室へ。１０時になると、一旦出てきた義母は、眠くなったと就寝。

２人の嫁は、マニキュアを塗ったり、借りてきた掲載雑誌を見たり、おしゃべりに夢中で、１２時半に就寝・・・したかったのですが、義母のいびきで全く寝付けず。家でも昼寝ばかりしている義母ですが、殆どいびきなど聞いたことが無かったのに、やはり疲れたのでしょうか？

ちょっとウトウトした頃、義母がトイレに行く音で目覚め、また朝早く起きだして、照明のスイッチが判らずに、パチパチとつけたり消したりする音で目覚め・・・。悪いけど、嫁たちは散々な目に逢いました！（義母がこれを見ないことをいいことに、言いたいことを言ってる鉢妃！）